2024年5月30日
GDPや失業保険申請件数など米指標に注目! 「5月30日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)が発表され、市場予想をやや下回る結果からユーロ売りが進みました。
また、FRBの利下げ先送り観測から米金利が上昇し、ドル買いが進みドル円は一時157.
本日は米GDP(改定値)や個人消費、失業保険申請件数など米指標に注目したいと思います。
また、円安がどこまで進むのか、そろそろ強めの口先介入が出始めるのではないか注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
米失業保険申請件数、GDP(改定値)、米個人消費
失業保険申請件数は毎週発表されるため雇用指標の先行指標として注目されています。
FRBが雇用指標に注目しているため、失業保険申請件数の結果が悪化していた場合は利下げ期待に繋がるのではないかと思います。
特に継続申請の結果が悪化していた場合が利下げ期待に繋がるのではないかと思います。
また、同時に発表されるGDPや個人消費が悪化していた場合も利下げ期待に繋がるのではないかと注目しています。
2)要人発言
各国、利下げ時期と利下げ回数に注目が集まっています。
ECBは6月利下げが濃厚、カナダ中銀は6月利下げの可能性あり、英中銀は6月利下げの可能性が残っている状況です。
今後、6月に利下げが実施されるのか、利下げの可能性が出てくるのか、各国の要人発言の内容に注目しておきたいと思います。
またECBは6月利下げを織り込んでいるだけに、年内の利下げ回数や追加利下げのペースについての発言にも注目です。
FRBは強い経済と根強いインフレ圧力により利下げ先送り観測が高まっていましたが、弱い雇用統計などで再度利下げ期待が高まってきています。
一部では年内の利下げが出来ない可能性も予想されており、利下げ開始を9月にするのか、12月にするのか、来年に持ち越すのか、発言内容に注目しておきたいと思います。
3)円安・介入警戒
ドル円160円超えたことから円買い介入が始まり、3度もしくは4度の円買い介入でドル円は153円台まで下落しました。
マーケットも円買い介入によって上値の重い展開を意識するようになっています。
このままドル円が153円~157円のどこかで落ち着くのか、再度157円を超えて160円を目指す展開となるのか注目です。
また、円買い介入がどの水準で実施されるのかにも注目です。
現在、ドル円の上値は157円が節目として注目されており、157円を超えた時に介入の動きが出てくるのかに注目です。
そのほか、欧州や米国がいつまで介入を許容してくれるのか、海外の反応にも注意しておきたいと思います。
イエレン財務長官は「G7国の通貨は市場で決定されるべき」「為替介入はまれな行為であるべき、他国への伝達必要」との考えを改めて強調し、日本当局による円買い介入に対して繰り返しけん制するような発言をしています。
ドル円がこのまま上昇を続けるのか、再度介入するのか、介入に関する発言などに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
5月30日(木曜日)
09:00 CHF ジョーダンSNB総裁発言
10:30 AUD 豪建築許可件数
16:00 CHF スイス1~3月期GDP
21:30 USD 米失業保険申請件数、GDP(改定値)、米個人消費
23:00 USD 米中古住宅販売保留
5月31日(金曜日)
00:00 USD 原油在庫量
01:00 GBP ブリーデンBOE副総裁発言
01:05 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
03:50 GBP ベイリーBOE総裁発言
06:00 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言