ISM製造業景況指数とドイツHICP(消費者物価指数)に注目! 「3月1日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年3月1日

ISM製造業景況指数とドイツHICP(消費者物価指数)に注目! 「3月1日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は月末要因もありロンドンFIX付近でボラティリティが高くなり大きく動いていました。

 

スペインやフランスのHICP(消費者物価指数)速報値が予想を上回り、根強いインフレが見えたことで欧州金利が上昇しユーロ買いが進みました。

 

本日は今週注目のISM製造業景況指数が発表。

また、昨日スペインやフランスが予想を上回ったので、ドイツのHICP(消費者物価指数)にも注目しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

豪四半期GDP

RBA理事会で追加利上げがあるのか、経済指標に注目が集まっています。

四半期GDPが予想以上に弱い結果となるとRBAによる追加利上げがしにくい状況となります。

GDPの結果と、結果を受けて豪金利がどうなるのか注目です。

 

 

 

中国製造業・非製造業PMI・財新製造業PMI

中国がゼロコロナ政策を止めて経済再開することで資源価格が下げ止まり、資源価格の底堅さは世界的物価高の高止まりに繋がっています。

中国製造業・非製造業PMIや財新製造業PMIの結果が予想以上の結果が出てきた場合は、資源価格の上昇に繋がる可能性があります。

特に製造業の結果が強かった場合は原材料となる資源価格が上昇する可能性が高いので注目です。

 

 

 

ドイツHICP(消費者物価指数)

欧州では予想よりも暖冬であったためエネルギー価格は上値が重くなっています。

エネルギー価格の上値が重くなっていることからHICP(消費者物価指数)の数字は前回値よりも低下すると思います。

注目はエネルギー価格や食料品を除いたコア指数に注目です。

コア指数が前回値よりも低下しているのか、予想よりも低下しているのかに注目です。

前回値や予想を上回ることになれば、3月以降の追加利上げ期待に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

ISM製造業景況指数

先週発表された製造業・サービス業・総合PMIの速報値では米製造業PMIが予想を上回る結果となっています。

強い景況感はFRBによる追加利上げの追い風となります。

ISM製造業景況指数が予想を上回る結果となれば6月利上げの可能性も高まるのではないかと思います。

 

 

 

2)要人発言

 

FRB

12月のFOMCでドットチャートからFRBのターミナルレート(利上げの最終水準)は5.1%と予想されています。

2月FOMCの利上げでFRBの金利は4.75%となっており、あと2回の利上げでターミナルレート(利上げの最終水準)に達します。

雇用統計、CPI(消費者物価指数)、製造業・サービス業・総合PMIの速報値、PCEデフレーターが予想以上の結果となり、6月利上げの可能性が50%を超えています。

今週もISM製造業景況指数・ISM非製造業景況指数などの結果を受けて、どのような発言が出てくるのか、利上げ期待が高まるのか注目しています。

 

 

 

ECB

ECBは先日の理事会で3月の0.5%利上げを示唆しており、5月以降は0.50%かもしれないし0.25%かもしれないとしています。

ターミナルレート(利上げの最終水準)は3.7%程度が予想されています。

ECB要人発言から、5月以降の利上げペースやターミナルレート(利上げの最終水準)についてどのような発言が出てくるのか注目です。

また、今週はECB理事会議事要旨が発表されます。

議事要旨からターミナルレート(利上げの最終水準)や5月以降の利上げについてのヒントを見つけたいと思います。

 

 

 

BOE

英中銀は先日の金融政策発表で「インフレがピークに達した可能性があると指摘した一方で、一段のインフレ圧力にも強い警戒感を示している」とインフレに注目しています。

雇用統計では人手不足が確認でき、予想以上の賃金上昇が確認できています。

予想以上の賃金は人件費高騰で物価高に繋がるため、CPI(消費者物価指数)は予想を上回るのかと思われましたが、結果は予想を下回りました。

CPI(消費者物価指数)の下振れを受けて英中銀要人がどのような発言をするのか注目です。

インフレ後退について発言が出てくるようであれば利上げペースが後退、逆にインフレ警戒感などの発言が出てくるようであれば利上げペースが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

日銀

先週の次期日銀総裁候補植田氏の衆議院所信聴取・質疑では、今まで通りの発言で日銀の緩和政策継続について発言。

インフレは一時的で来年には2%を下回ると発言しています。

今週も3月日銀金融政策決定会合について、4月以降の植田次期日銀総裁のもとでの金融政策についての発言に注目です。

YCC(イールドカーブ・コントロール)の調整や撤廃に関する発言、出口戦略・金融正常化について発言が出てくるようであれば、円高が進む可能性があるので注目です。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

3月1日(水曜日)

 

09:30 AUD 豪四半期GDP

10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI

10:45 CNY 財新製造業PMI

17:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

17:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)

17:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)

18:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)

18:30 GBP 英製造業PMI(改定値)

19:00 GBP ベイリーBOE総裁発言

22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)

23:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言

23:45 USD 米製造業PMI(改定値)

 

 

3月2日(木曜日)

 

00:00 USD ISM製造業景況指数

00:30 USD 原油在庫量

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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