ISM製造業景況指数・JOLTS求人件数に注目! 「10月1日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年10月1日

ISM製造業景況指数・JOLTS求人件数に注目! 「10月1日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は先週末の自民党総裁選の結果を受けて日経平均株価は2,000円超の大幅下落となりました。

 

パウエルFRB議長が市場の一部で浮上している大幅利下げ観測を否定して利下げを急がない姿勢を示したことや月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだドル買いが進み、ドル円は一時143.91円まで上昇しました。

 

本日はISM製造業景況指数やFRBが注目している雇用指標の1つであるJOLTS求人件数が予定されています。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)

先週発表されたフランスHICP(消費者物価指数)(速報値)が市場予想を下回り、ECBの追加利下げ期待が高まっています。

前日に発表されたドイツのHICP(消費者物価指数)(速報値)と併せてユーロ圏のHICP(消費者物価指数)(速報値)にも注目です。

フランス・ドイツ・ユーロ圏と物価の低下が確認されれば追加利下げ期待が高まるのではないかと思います。

 

 

 

ISM製造業景況指数、JOLTS求人件数

FRBは11月・12月の追加利下げについてはデータ次第としており、景況感や雇用市場に注目しています。

製造業の景況感を確認するためISM製造業景況指数の結果に注目です。

50が好不況の分岐点で、どこまで下回る結果が出てくるのか注目です。

また、同時発表のJOLTS求人件数は雇用統計の先行指標として注目されています。

求人件数が市場予想を下回る結果となれば、この後発表されるADP雇用統計やNFP雇用統計も弱い結果が出てくるのではないかとの観測が広がります。

弱い雇用市場が確認されれば利下げペースの加速に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

2)要人発言

 

次回の金融政策発表に向けて、各要人発言の内容に注目です。

 

FRBは9月FOMCで年内利下げの見通しを0.5%(0.25%×2回)としています。

ターミナルレート(利上げの最終水準)を2.9%としています。

現在の金利が4.75%~5.00%なので、ターミナルレートまで2.00%の利下げ(0.25%×8回)となります。

今年0.5%利下げを実施するのであれば、来年1.5%(0.25%×6回)の利下げを進めるのか、利下げペースについてどのようは発言が出てくるのか注目です。

また、今週は米雇用指標やISMなどの景況感指標が予定されています。

特に週末の雇用統計はFRBも注目していることから、指標結果を受けて発言内容に変化が出てくるのかにも注目しておきたいと思います。

 

ECBは10月の理事会で利下げがあるのか、それとも据え置きなのか、発言内容に注目です。

先日の理事会後、0.25%利下げと据え置きで発言が分かれているため、どちらの発言が優勢となってくるのか、指標結果などを受けて発言内容に変化が出てくるのか注目です。

 

英中銀はインフレの高止まりから利下げには慎重な姿勢を示しています。

先日のMPC(金融政策決定会合)で、9名中8名のメンバーが据え置きを支持しています。

これから、11月のMPCに向けて利下げ支持がどこまで増えていくのか発言なように注目したいと思います。

 

日銀は年内の追加利上げがあるのか、発言内容に注目です。

予想では年内追加利上げと、追加利上げは来年に持ち越しとの予想が分かれています。

年内追加利上げの期待が進めば、再度円高が進む可能性があるので注目しておきたいと思います。

また、石破新政権を受けて、日銀の対応に変化が出てくるのかにも注目です。

 

 

 

3)リスク要因

 

解散総選挙・石破ショック

先週の自民党総裁選で高市早苗候補を逆転し、石破茂候補が新総裁となり石破総理・石破政権が誕生しました。

これから組閣となるのでしょうが、先に解散総選挙に踏み切るのではないかと予想されています。

石破総裁が誕生すると日経平均は暴落、為替は大きく円高がする無など、マーケットが大荒れとなっています。

週末には金融所得課税増税や法人税増税には消極的な発言をしていましたが、今後どのような発言が出てくるのか分かりません。

マーケットは悲観的に見ていることから、少しのキッカケとなる発言が出てくるだけで暴落・急変動が起こる可能性には注意しておきたいと思います

 

 

 

英政権

英国では7月に政権奪取したスターマー首相率いる労働党が党大会を開き、巨額の財源不足を補うために「増税と歳出削減」を重視した予算案を公表するとした一方で、労組重視の姿勢を鮮明にしており、経営者からは企業への負担増が懸念されています。

また、スターマー政権には政治資金スキャンダルも出てきており、支持率は低下し政局不安からポンドの上値が重くなってきています。

今後の英政権の支持率に注目です。

 

 

 

ウクライナ情勢・中東情勢

ウクライナには米英から兵器が支援されたとの話もあります。

今後、ロシアとウクライナの対立が激化し、リスクオフが進む可能性には注意しておきたいと思います。

また、中東では対立が激化しており、ポケベル(通信機器)が一斉に爆発するなど新たな展開も進んでいます。

マーケットがリスクオフとして受け止めるのか、中東情勢にも注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10月1日(火曜日)

 

10:30 AUD 豪小売売上高

16:00 EUR デギントスECB副総裁発言

16:15 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)

17:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言

17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)

22:45 USD 米製造業PMI(改定値)

23:00 USD ISM製造業景況指数、JOLTS求人件数

 

 

10月2日(水曜日)

 

米副大統領候補テレビ討論会(日本時間2日10時)

 

00:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

00:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言

07:15 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、コリンズ・ボストン連銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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