2024年4月2日
JOLTS求人件数と円買い介入に注目! 「4月2日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は欧州や英国などがイースターマンデーで休場、欧州市場は小動きな展開が続きました。
NY市場ではISM製造業景況指数が発表され、市場予想を上回る結果となりました。
また、市場予想では好不況の分岐点を下回る48.5となっていましたが、結果は好不況の分岐点を上回る50.3となりました。
結果を受けて利下げ期待は後退し、米金利は上昇、ドル買いが進みました。
ドル円は151円後半まで上昇しましたが、介入警戒から上値が抑えられる展開となりました。
本日は雇用指標ラッシュの先鋒となるJOLTS求人件数が発表されます。
また、152円を手前となっており、口先介入・実弾介入に要注目です。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
予想:2.5%
前回:2.7%
ドイツは欧州最大の経済大国です。
そのドイツの物価指標であるHICP(消費者物価指数)(速報値)は重要です。
市場予想は前回値よりも低下しており、2.5%は物価目標のギリギリ許容できる範囲ではないかと思います。
市場予想をさらに下回る結果となれば、物価目標達成とみなされ利下げハードルがかなり下がるのではないかと注目しています。
JOLTS求人件数
予想:8.790M
前回:8.863M
FRBは雇用市場に注目しています。
JOLTS求人件数は雇用統計の前哨戦として注目されています。
JOLTS求人件数市場予想を上回る結果止まれば、この後発表されるADP雇用統計やNFP雇用統計・失業率の上振れに期待が高まり、ドル買いが進むのではないかと注目しています。
2)議事要旨
RBA理事会議事要旨
RBAは先日の理事会で追加利上げに関する文言を削除するなど、ハト派姿勢にスタンス変更が確認される内容でした。
今回の議事要旨で、利下げ期待に繋がる内容が出てくるのか、どこまでハト派姿勢にスタンス変更されているのか注目しておきたいと思います。
3)要人発言
コロナ禍から始まったインフレ抑制のための利上げラッシュも終わり、各国中銀の利下げ開始時期と回数に注目が集まっています。
FRBは年内利下げ回数が3回と予想されており、利下げ期待が後退し年内2回の利下げになるのではないかと注目されています。
また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。
ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。
一部ではさらに利下げの前倒しもあるのではないかと注目されています。
英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。
利下げに関する発言が今後増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。
スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。
また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。
最後に日本は円安が進み、152円が強く意識されています。
先週はドル円が一時202
残るはレートチェックや介入準備などの発言を残すのみとなっており、本日も介入に関する発言やレートチェックが入らないかに注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月2日(火曜日)
09:30 AUD RBA理事会議事要旨
16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
23:00 USD JOLTS求人件数
23:10 USD ボウマンFRB理事発言
4月3日(水曜日)
01:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
01:05 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
02:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
10:45 CNY 財新サービス業PMI