JOLTS求人件数とトランプリスクに注目! 「3月11日の注目点とイベントスケジュール」

TOP > 注目点とイベントスケジュール > JOLTS求人件数とトランプリスクに注目! 「3月11日の注目点とイベントスケジュール」

2025年3月11日

JOLTS求人件数とトランプリスクに注目! 「3月11日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日はトランプ米政権による関税政策などを背景に米景気懸念が一段と高まり、トランプ米大統領が各種施策に伴って景気後退に陥る時期がありうることを示唆したことも投資家心理の悪化につながり、ダウ平均株価は一時1100ドル超下げる場面があり、リスクオフが進みました。

 

本日もトランプ大統領の動向に注意しながら、予定されている米国の雇用指標JOLTS求人件数に注目しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)リスク要因

 

トランプリスク

 

昨日は米国の景気後退についてトランプ米大統領が各種施策に伴って景気後退に陥る時期がありうることを示唆したことで米国株は大きく下落しました。

マーケットはトランプ大統領の言動に振り回されている状況で、本日もトランプ大統領の言動で動く可能性が高いと考えています。

まずはカナダ・メキシコ・中国に対する関税問題です。

トランプ大統領はメキシコやカナダに対する関税を4月2日に延期すると言ったかと思えば、3月4日に関税を発動すると変更、実際に3月4日に関税を発動するとメキシコに対して一部免除を発表するなど、関税をめぐる発言でリスクオフが進んだり後退したりしています。

関税の一部免除は4月までとしていますが、それまでに新たな調整が行われる可能性もあります。

また、カナダ・メキシコ・中国ともに、米国の関税に対して断固たる対応をとるとして報復関税を発動しています。

このまま貿易戦争が進むのか、また欧州などほかの国に対しての関税がどのように進んでいくのか注意しておきたいと思います。

次にウクライナ問題です。

ゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会談は喧嘩別れとなりましたが、その後関係は修復?されてきたのか、再度ウクライナの鉱物資源取引で合意するのではないかとの報道があります。

このまま米国とウクライナの関係が修復されていくのか、それとも再度もめるのかに注意しておきたいと思います。

 

 

 

円買い・日銀利上げ観測

先週、春闘の賃上げ要求額が32年ぶりに6%を超えたと報じられると、賃金の上昇から日銀が早期利上げするのではとの観測につながり円買いが進みました。

また、トランプ大統領が日本や中国に対して通貨安政策をやめるように発言、通貨安政策に対して対応すると発言したことも円買いが進んだ要因と考えています。

明日午前には春闘の回答が公表されるため、春闘の結果を受けて日銀の早期利上げ観測が進み円買いが加速する可能性があります。

どこまで円買いが進むのか、注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

米JOLTS求人件数

米国経済を確認するため、雇用状況に注目が集まっています。

本来はNFP雇用統計の前に発表されるため、雇用指標発表ラッシュの戦法として注目されていますが、今回は雇用統計が先に発表されているため普段よりは注目度が低下していると思われます。

先週の雇用統計の結果が弱かったことから、今回のJOLTS求人件数も市場予想を下回る可能性があるのではないかと考えています。

そのため、予想を大きく上回る結果が出てきたときは大きな値動きにつながるのではないかと注目しています。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

3月11日(火曜日)

 

08:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数

18:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言

23:00 USD 米JOLTS求人件数

 

 

3月12日(水曜日)

 

春闘、集中回答日

 

02:00 USD 米3年債入札

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND