2023年4月19日
NZ・英CPI(消費者物価指数)とベージュブック(米地区連銀経済報告)に注目! 「4月19日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日発表された英国雇用統計で注目された平均賃金は市場予想を上回り、前回値と同じ結果となりました。
賃金インフレは高止まりしている結果から利上げ継続期待からポンド買いが進みました。
RBA理事会議事要旨では、4月理事会では利上げも検討されたとの内容からハト派と受け止められ豪ドル買いが進みました。
本日は賃金インフレが高止まりしている英国からCPI(消費者物価指数)が発表され、NZでも四半期CPI(消費者物価指数)が発表されます。
米国では各地区での経済データをまとめたベージュブック(米地区連銀経済報告)が発表されます。
それぞれ市場予想と結果に乖離が出てくると大きく動く可能性があるので注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英CPI(消費者物価指数)
英国インフレが低下しているのかCPI(消費者物価指数)の結果に注目です。
欧米英で最もインフレが高止まりしているのが英国です。
ただ、欧米英で最も引き締めに消極的だったのも英中銀です。
インフレ低下が見えてこないようであれば、さらに追加利上げの可能性が高まるのではないかと思います。
ベージュブック(米地区連銀経済報告)
米国の各地域で雇用や物価、金融システムの状況がどうなっているのか注目です。
ベージュブック(米地区連銀経済報告)はFOMCの政策決定にも影響します。
雇用や物価が低下しているなど、FRBの引き締め停止に繋がる内容であれば5月FOMCの据え置き確率が上昇するのではないかと注目しています。
NZ四半期CPI(消費者物価指数)
RBNZ(NZ中銀)は先日の理事会で0.5%のサプライズ利上げを発表しました。
高いインフレが確認されれば追加利上げの可能性が高まり、NZドル買いに繋がるのではないかと思います。
前回値、市場予想と比べて上回るのか下回るのか注目です。
2)要人発言
日銀
植田日銀体制になり、植田日銀総裁は記者会見で現在の大規模緩和・マイナス金利・YCC(イールドカーブ・コントロール)の継続を示唆しています。
今週は日本のCPI(消費者物価指数)が発表されます。
CPI(消費者物価指数)の結果を受けて、現状の金融政策を継続するのか、それとも政策変更を検討するのか、発言内容に注目です。
金融正常化、YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正や撤廃について発言が出てくるようであれば円高が進むのではないかと思います。
FRB
5月FOMCの利上げ確率に注目が集まっています。
先週は五分五分の利上げ確率から7割の利上げ確率の間で揺れ動いています。
5月FOMCに向けて利上げを織り込ませるような発言が出てくるのか、それともハト派(据え置き)を織り込ませるような発言が出てくるのか、金利がどのように推移するのか注目です。
ECB
欧州ではインフレが高止まりしており、追加利上げの可能性が高いと見られています。
一部のECB理事会メンバーからは0.25%利上げもしくは0.5%利上げを検討との発言も出てきています。
ECBがタカ派に振れるようであれば、利上げ終了が見えてきているFRB(米ドル)の替わりにユーロ買いが進むのではないかと注目しています。
英中銀(BOE)
今週は英国の雇用統計やCPI(消費者物価指数)の発表があり、結果を受けて英中銀のスタンスに変更があるのか注目です。
欧米英で最も高いインフレが続いている英国で、引き締め(利上げ)に消極的な英中銀の政策スタンスに変更があるのか、引き締め(利上げ)に積極的になるのか発言に注目です。
積極的にスタンス変更となれば、利上げ終了が見えてきているFRB(米ドル)の替わりにポンド買いが進むのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
4月19日(水曜日)
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
19:35 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
20:00 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
23:30 USD 原油在庫量
4月20日(木曜日)
01:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
01:30 GBP マンBOE外部理事発言
03:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)
07:45 NZD NZ四半期CPI(消費者物価指数)
08:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
08:50 JPY 日本貿易収支