2022年1月28日
PCEデフレーター、月末要因に注目! 「1月28日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はFOMCのタカ派と強いGDP速報値でドル買いが進み、ドル円は115.49円まで上昇し、ユーロドルは1年8か月ぶりに1.1132ドルまで下落しています。
ドルの強さを表すドルインデックスは昨年11月の高値を更新し「97」を超えてきています。
本日もドル買いがどこまで進むのか、金利上昇が続くのか、米国がマーケットの中心となるのではないかと考えています。
FRBが重要視しているPCEデフレーターも発表され、ロンドンFIXに向けて月末要因などから、大きな値動きに繋がるのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)米金利・米株価・米ドル
FOMCがタカ派だったことから金利が上昇、特に米2年金利が上昇してドル買いが進んでいます。
金利が上昇したことで株価にも影響が出ています。
米国の金利と株価、ドルの動きがマーケットの中心となっていることから、本日も金利と株価と米ドルに注目です。
動く要因として本日注目しているのがPCEデフレーターです。
PCEデフレーター
米国では物価上昇が問題となっており、FRBは引き締めを急ごうとしています。
そのFRBが物価指標と注目しているのがPCEデフレーターです。
先日のCPI(消費者物価指数)はかなりの高水準でしたが、本日発表されるPCEデフレーターがどこまでの高水準となるかに注目です。
先日のFOMCではインフレが進むようであれば引き締めに動くと言っていることから、本日のPCEデフレーターが高水準となれば利上げ回数の上乗せに繋がるのではないかと注目しています。
利上げ回数だけでなくQTの前倒しにも繋がる可能性があるので注目です。
利上げ回数の上乗せやQTの前倒しは株価の上値を重くする要因になるのではないか、株価が下落するとリスクオフが進む可能性があるので注目しています。
2)リスク要因
世界的に中央銀行による引き締めが進み、株価の上値が重くなっていて、株価下落によるリスクオフが懸念されています。
また、リスクオフの最も大きい要因はウクライナ情勢です。
ウクライナ情勢が悪化した場合、欧米はロシアへの経済制裁や製品の輸出停止などを実施するのではないかと言われています。
対してロシアは天然ガスなどの資源輸出を停止すると思われます。
欧州は特に天然ガスの供給をロシアに頼っていることから、大きな影響を受けてしまいます。
資源の輸出を停止することで、資源価格が上昇し世界的にコスト増から物価高に繋がり、インフレが進む要因になってしまいます。
ウクライナ情勢によるインフレリスクに注意しておきたいと思います。
本格的な軍事衝突になった場合は、さらにリスクオフが進む可能性がるので要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
1月28日(金曜日)
仏露首脳会談(電話会談)
22:30 USD PCEデフレーター
1月29日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
01:00 CAD カナダ経常収支
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
1月30日(日曜日)
ポルトガル総選挙