2023年5月26日
PCEデフレーターと債務上限協議に注目! 「5月26日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は早朝に格付け会社のフィッチが米国債「AAA」の格下げについて言及したことでドル円は急落、その後は切り返しドル円は上昇。
市場予想よりも強い米GDPや失業保険申請件数も追い風となり、米金利は上昇しドル円は一時140.23円と昨年11月23日以来約半年ぶりの高値を更
本日は注目のPCEデフレーターが発表されます。
また週末を控えて債務上限問題に関して協議の期限が近付いていることから、週末に進展し、週明け窓開けの可能性も考慮しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
豪小売売上高
先日のRBA理事会でサプライズ利上げが発表されています。
豪州の消費、経済がどのような状況なのか小売売上高の結果に注目です。
RBAの追加利上げについては見方が分かれており、小売売上高の結果次第で6月RBAの利上げ期待に変化が出てくるのではないかと注目しています。
英小売売上高
英国は欧米英の中でも最も物価高が進んでおり、追加利上げが予想されています。
物価高による消費低下が進んでいないか、利上げが経済に影響していないのか、小売売上高の結果に注目です。
PCEデフレーター
PCEデフレーターはFRBが重要視している指標なので結果に注目です。
FRBは利上げを終了しても他欧金利を継続するといっていますが、マーケットは年内1∼2回の利下げを織り込んでいます。
PCEデフレーターが市場予想を上回ればFRBの見通しに、PCEデフレーターが市場予想を下回ればマーケットの予想に近づくのではないかと思います。
2)リスク要因
注目しているリスク要因は米債務上限問題と銀行信用不安の2点です。
債務上限問題に関しては、政府の資金が6月1日にも枯渇してしまう可能性をイエレン財務長官が言及しています。
このまま政府の借金の上限額である債務上限を引き上げなければ政府資金は枯渇し、債権の償還・利払いが出来なくなりデフォルトとなってしまいます。
また、一部の政府機関が閉鎖となり米国経済に大きく影響が出てしまいます。
そのため、5月中に債務上限引き上げに関する法案について合意出来るのかに注目が集まっています。
22日(日本時間23日6時)にバイデン大統領とマッカーシー下院議長の間で協議され合意に前向きな発言が出てきましたが、その後6月1日までには合意出来る、デフォルトはしないなどの発言は出てきますが、協議については特に進展がない状況です。
この状況で米格付け会社のフィッチは米国債「AAA」から格下げの可能性があるとしています。
バイデン大統領とマッカーシー下院議長の間では26日にも合意出来るといっていますが、その後に議会の承認が必要になります。
マッカーシー下院議長が共和党下院議員を完全に掌握しているわけではないのですんなりと議会承認になるのかハードルがあります。
その事を考えると、協議の期限が迫っているのではないかと思います。
銀行信用不安に関しては、SVB破綻から始まり銀行の資金流出が続き連鎖破綻に繋がっています。
イエレン財務長官は銀行幹部らに「一連の銀行破
銀行からの資金流出、銀行への規制強化、破綻や合併など銀行に関するヘッドラインが出てこないか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
5月26日(金曜日)
米債券市場は短縮取引(メモリアルデーの前営業日)
10:30 AUD 豪小売売上高
15:00 GBP 英小売売上高
16:30 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言
16:40 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
21:30 USD PCEデフレーター・耐久財受注
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率
5月27日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
5月28日(日曜日)
トルコ大統領選、決選投票
スペイン地方選