昨日は一昨日に続き、日銀金融政策決定会合での利上げ観測から円買いが進み、ドル円は一時151.94円と5月3日以来の安値を更新しました。

 

米国市場では4∼6月期米国内総生産（GDP）速報値が予想を上回ったことが相場の支援材料となりダウ平均が一時580ドル超上昇すると、投資家のリスク回避姿勢が後退し、円売り・ドル買いが加速、ドル円は1時30分過ぎに154.32円と日通し高値を付けました。

 

イエレン米財務長官は、「我々は市場が決定する為替レートを信じる」と述べたほか、トランプ前大統領の強いドル批判についてはG7財務相・中央銀行総裁会議のコミットメントを引き合いに「為替レートは市場で決定されるべきだ」との見解を示しています。

 

本日はFRBが最も注目しているPCEデフレーターが発表されるので注目しておきたいと思います。

◎本日の注目点

 

１）経済指標

 

PCEデフレーター

FRBが最も注目している物価指標であるPCEデフレーターの結果に注目。

直近の米指標が市場予想を下回ることが多く、米経済の後退が懸念され始めています。

このことで9月利下げが織り込まれ、11月と12月の追加利下げをして年3回利下げを織り込み始めています。

PCEデフレーターの結果が市場予想を下回る結果となれば年3回利下げ織り込みが進むのではないかと思います。

 

 

 

２）円買い

 

来週の日銀金融政策決定会合で利上げ観測が高まり円買いが大きく進んでいます。

安値を更新するたびにストップを巻き込みながら下落しています。

本日もドル円の下落が続くのか、ストップをさらに巻き込むのか、ストップの連鎖からクラッシュしないか注目しています。

 

 

 

３）トランプリスク

 

11月の大統領選挙でトランプ勝利をマーケットが織り込み、トランプ前大統領の発言でマーケットが動きます。

昨日はイエレン財務長官がトランプ発言に対して否定的な発言をしてマーケットが動きました。

本日もトランプ前大統領の発言やX(旧Twitter)に注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

7月26日(金曜日)

 

21:30　USD　PCEデフレーター

23:00　USD　ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率

 

 

7月27日(土曜日)

 

02:00　USD　ベイカーヒューズ社リグカウント