2023年11月30日
PCEデフレーターの結果と要人発言に注目! 「11月30日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日発表されたRBNZ理事会金融政策発表は、市場予想通り5.50%で据え置きを発表しました。
声明文はオアRBNZ総裁の記者会見で追加利上げの可能性を示唆したことでNZドルは買いで反応しました。
NY市場では、米GDP(改定値)が市場予想を上回り上方修正されたことで米ドル買いが進みました。
ただ、同時に発表された個人消費が3.6%増と予想の4.0%
早朝に発表された米地区連銀経済報告(ベージュブッ
ドル円は東京市場で下落し、一時146.67円まで下げ幅を拡大させています。
本日は注目のPCEデフレーターが発表されます。
PCEデフレーターの結果を受けて要人発言に変化があるのか注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
日本の介入実績に注目。
10月はドル円が152円近くになり介入が疑われる値動きがありましたが、介入実績は0円でした。
11月は介入を疑うような値動きはほとんどありませんでしたが、一時147円台に突入するなど円買いが進む場面もありました。
介入実績を確認し実績が0円であれば問題ありませんが、介入が確認されれば今後もステルス介入が警戒される展開となるのではないかと思います。
ステルス介入が警戒される展開となればドル円の上値が重くなる可能性があるので要注目です。
米PCEデフレーター
PCEデフレーターはFRBが最も重要視している物価指標です。
安定的に右肩下がりでインフレが低下しているのか、市場予想を下回っているのか、PCEデフレーターの結果に注目です。
市場予想を下回る結果となれば金利は低下し、ドル売りが進むのではないかと注目しています。
カナダGDP
カナダ経済の状況を確認するため7~9月期GDPに注目。
カナダの4~6月期GDPはマイナス成長となっており、今回発表される7~9月期GDPがマイナス成長となれば2期連続でのマイナス成長となりテクニカルリセッションになります。
景気後退、リセッションが意識されれば利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。
2)要人発言
来週は豪州とカナダ、その翌週は米国・英国・欧州・スイスと金融政策発表ラッシュが控えています。
年内最後となる金融政策発表ラッシュを控えて要人発言が注目されます。
来週以降はブラックアウト期間に突入する中銀が多くなり、要人発言が少なくなります。
そのため、金融政策変更などが出てこないのかを見極めようと今週の要人発言は重要になると思っています。
特に、利下げについての発言に注目です。
先日ウォラーFRB理事が利下げについて発言したことで米金利は急低下しドル売りが進みました。
ウォラーFRB理事の発言を否定しようと各FOMCメンバーがタカ派発言を続けていますが、ほかにも利下げについて発言が出てくるようだと米金利の低下は加速し、ドル売りも加速するのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
11月30日(木曜日)
OPECプラス閣僚級会合
09:30 AUD 豪建築許可件数
10:30 JPY 中村日銀審議員発言
10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
17:55 EUR ドイツ雇用統計・失業率
18:30 EUR パネッタECB専務理事発言
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
22:30 USD 米PCEデフレーター、失業保険申請件数
22:30 CAD カナダGDP
22:30 EUR ラガルドECB総裁発言
23:05 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
12月1日(金曜日)
00:00 USD 米中古住宅販売保留
01:00 GBP グリーンBOE外部理事発言
02:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
08:30 JPY 失業率
10:45 CNY 財新製造業PMI