2022年8月2日
RBA理事会で豪ドルの方向性が出てくるのか! 「8月2日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日も先週の流れを引き継ぎ、円買いが進みドル円は131.60円まで下落しています。
週末に発表された中国PMIが予想を下回り世界的景気後退が懸念され、米ISM製造業景況指数も予想を上回ったものの先月よりは低下し米国も景気後退が懸念され金利が低下しています。
本日は豪政策金利発表、RBA理事会があります。
豪ドルの方向性が出てくるのか注目です。
目次
◎本日の注目点
1)RBA理事会
注目度:やや高い
織り込み度:0.5%利上げを8割織り込み済み(0.75%利上げ予想も若干あり)
バイアス:特になし
ポイント:RBAの政策スタンス
市場予想では0.5%利上げが多いようですが、一部では先日発表された四半期CPI(消費者物価指数)が21年ぶりの高水準だったことから0.75%利上げを予想するところも出ている。
今回のRBA理事会で0.75%利上げとなれば豪ドル買いが進む可能性、予想通り0.5%利上げだった場合はやや豪ドル売りに傾く可能性が高いと思っています。
また、声明文の内容に注目。
RBAが積極的に引き締めを進めていくようなタカ派な内容となれば、0.5%利上げでも豪ドルは底堅く推移するのではないかと思います。
0.75%利上げだった場合でも、声明文がハト派だった場合は豪ドルの上値は重くなるのではないかと思っています。
利上げ幅と声明文からRBAの政策スタンスを見極めて、今後の豪ドルの方向性を確認したいと思います。
2)NZ雇用統計・失業率
物価上昇による影響や、NZ中銀の早い利上げの影響で景気後退が懸念されているニュージーランドで、雇用状況が堅調なのか注目です。
予想以上に失業率が悪化してた場合は景気後退懸念に繋がり、今後の利上げペース鈍化に繋がる可能性があるので注目です。
3)リスク要因
先週はリバランスと日銀の出口戦略発言で円高が進み、週明け月曜日も円高の流れは継続しています。
ここ数か月間で進んだ円売りポジションを、欧米が夏休みに入る前にポジションを解消したために円買いが起きたとの見方が出ていました。
8月に入りお盆くらいまではポジション調整の動きが出てくる可能性があるので要注意です。
また、先週は次期日銀総裁候補である雨宮日銀副総裁が日銀の緩和政策について出口戦略について考える必要があると発言したことも円買い加速の要因となっています。
今まで円売りにポジションが傾き過ぎていたことで、ストップロスを巻き込んだことも円高が進んだ要因かもしれません。
基本的には貿易赤字による円安要因は変わっていないので、円安が再開する可能性を考えているのですが、いつ再開するのか様子を見ておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月2日(火曜日)
13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表
23:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言
8月3日(水曜日)
02:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
07:45 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
07:45 NZD NZ雇用統計・失業率