2023年8月1日
RBA理事会とISM製造業景況指数に注目! 「8月1日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週末の日銀金融政策決定会合でYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正が発表され、金利誘導目標の柔軟な運用(0.5%~1.0%の間)を発表しました。
YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正は金融正常化の第1歩なのか、それとも修正しただけでマイナス金利など緩和政策は継続されるのか、週明けの日銀の動きに注目が集まっていました。
日銀金融政策決定会合後に金利は上昇し0.6%台で推移していましたが、昨日10:10に日銀が国債買いオペを通告すると日銀の大規模金融緩和は
本日はRBA理事会やISM製造業景況指数が発表されます。
円安の流れが継続する中で、強いISM製造業景況指数が発表された場合はドル円の年内高値更新が見えてくる可能性があるのではないかと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBA理事会
注目度:高い
織り込み度:利上げと据え置きで予想が分かれてる
バイアス:特になし
ポイント:利上げが実施と今後の政策見通し
7月のRBA理事会議事要旨で「8月理事
7月のRBA理事会議事要旨が公表されたことで8月理事会での利上げ期待が高まりましたが、その後発表された四半期CPI(消費者物価指数)は市場予想を下回ったことで利上げ期待が後退しています。
このことで今回の理事会では利上げと据え置きで予想が分かれています。
なのでどちらが発表されても大きな値動きに繋がるのではないかと思っています。
また、利上げ・据え置きどちらが発表されたとしても、今後の追加利上げの見通しに注目が集まると思います。
追加の利上げを示唆するような内容が出てくるのか、それともインフレ低下見通しが発表され利上げ終了の可能性が出てくるのか、声明文の内容にも注目です。
2)経済指標
ISM製造業景況指数
ISM製造業景況指数は製造業の企業に対して今後の景気について質問し結果を指数化したもので、景気の先行指標として注目されています。
FRBが物価抑制のためハイペースの利上げを進めてきました。
その事で製造業には景気後退の懸念が高まっています。
FRBは利上げ終了の可能性も出てきており、米国経済がソフトランディングできるのかに注目が集まっています。
ハイペースの利上げの影響が最も出やすい製造業がどこまで景気見通しが悪化しているのか注目しています。
JOLTS求人件数
米国では人件費の高騰が物価高の要因となっています。
そのため、雇用市場にゆるみが出てきているのか、ADP雇用統計、NFP雇用統計と発表を控えて、先行指標としてJOLTS求人件数にも注目が集まっています。
NZ四半期雇用統計
RBNZはハイペースで利上げを進めてきましたが、利上げを終了しています。
雇用状況が緩んでいる場合はこのまま利上げが終了と受け止められるのか?
それとも利下げを織り込み始めるのか?
利下げを織り込みを始めるようであればNZドルは売りが進む可能性があります。
雇用統計の結果に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
8月1日(火曜日)
10:45 CNY 財新製造業PMI
13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表
16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
22:45 USD 米製造業PMI(改定値)
23:00 USD ISM製造業景況指数・JOLTS求人件数
23:00 USD クールズビー・シカゴ連銀総裁発言
8月2日(水曜日)
07:45 NZD NZ四半期雇用統計・失業率
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(6月16日分)