2023年11月7日
RBA理事会に注目! 「11月7日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は重要指標もなく様子見ムードの強い小動きな1日でした。
先週末に発表された米雇用統計やISM非製造業景況指数の結果が弱かったことで米金利が大幅低下、ドル売りが大きく進んでいたことから、昨日は自律反発から米金利が上昇しドル買いが進み、ドル円は再度150円台に突入しました。
本日はRBA理事会が予定されています。
その他は重要指標もなく、要人発言に注目の1日となりそうです。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBA理事会
注目度:高い
織り込み度:0.25%利上げ予想が優勢
バイアス:特になし
ポイント:インフレ・経済見通しと来年の利下げ見通しについて
RBAは先日発表されたコアCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回ったことを受けて利上げ予想が増えてきており、0.25%利上げ予想が優勢となってきています。
注目はハト派色の強いRBAが利上げを実施するのか、今後のインフレや経済の見通しと、今後の金利見通しについて声明文の内容に注目です。
今回利上げを実施した場合は継続的に利上げを進めるのか?
据え置きだった場合は追加利上げの可能性があるのか?
利上げ終了に向かうのか?
来年の利下げはあるのか?
などに注目したいと思います。
2)要人発言
FRB
先週のFOMCで年内追加利上げの可能性は残したものの、金利の上昇が利上げの代替手段となっているとして金利上昇リスクに言及しました。
また、中東リスクや政府機関の閉鎖リスクなどにも言及し、追加利上げに対しては消極的な姿勢でした。
12月のFOMCに向けて追加利上げがあるのか要人発言に注目です。
金利上昇、中東リスク、政府機関の閉鎖などリスク要因に加えて、経済指標の結果を受けて利上げの可能性が高まるのか、利上げ終了なのか注目です。
先週の雇用統計やISMなどの結果が市場予想を下回ったことで利上げ期待は後退しています。
ECB
ECB理事会では利上げ終了の可能性が高まっています。
また、欧州は景気後退が進んでおり、景況感も悪化しています。
来年には利下げがあるのではないかと注目されています。
景気・景況感についてどのような発言が出てくるのか、利下げについて発言が出てくるのか注目です。
英中銀
先週の英中銀で据え置きを発表し、MPCの投票配分も据え置き票が増えていました。
英国は米欧と比べ物価は高止まり、景気は大きく悪化しており、スタグフレーションの可能性がかなり高くなっています。
英中銀は利上げ終了し、早い時期に利下げがあるのではないかと注目されており、来年の利下げについて発言が出てこないか注目されています。
日銀・政府当局
先週ドル円は一時151.76円まで上昇し、神田財務官は「スタンバイです」と発言し介入警戒が高まっています。
その後発表された雇用統計などが市場予想を下回ったことで150円割れしていますが、円安トレンドは変わっていないと思います。
再度円安が進み始めた時に、再度150円を超えた時に介入の可能性について発言があるのか、発言に変化が出てくるのか注目です。
「スタンバイ」との発言は昨年の介入前に出てきていることから、「スタンバイ」はかなり介入警戒レベルの高い発言ではないかと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
11月7日(火曜日)
12:30 AUD RBA理事会・金融政策・声明文発表
22:00 USD クールズビー・シカゴ連銀総裁発言
22:30 CAD カナダ貿易収支
22:30 USD 米貿易収支
22:30 EUR エンリアECB銀行監督委員長発言
23:15 USD バーFRB副議長発言
23:50 USD シュミッド・カンザスシティ連銀総裁発言
11月8日(水曜日)
00:00 USD ウォラーFRB理事発言
02:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
03:00 USD 米3年債入札
03:30 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言
04:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
09:30 AUD 豪建築許可件数