2023年4月4日
RBA理事会に注目! 「4月4日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
週末にサウジが自主的に原油減産を発表するとクウェートやUAE、アルジェリア、ロシアなども追随し、OPECプラスとして約110万バレルから160万バレルの減産の見通しとなっています。
OPECプラスによるサプライズ減産の報道を受けてWTI原油価格は窓開け上昇でスタートし、80ドル台で推移しています。
原油価格の上昇を受けてカナダドルは上昇しています。
また、原油価格の上昇はエネルギー価格の上昇に繋がり、世界的に落ち着きを、鈍化の見通しが見えてきたインフレ加速に繋がるのではないかと懸念されています。
米国ではISM製造業景況指数が発表され、市場予想を下回る結果から米金利の低下、ドル売りが進んでいます。
本日は米労働市場に関するJOLTの発表と、RBA理事会に注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)RBA理事会
注目度:高い
織り込み度:据え置きと0.25%利上げが五分五分
バイアス:特になし
ポイント:利上げ幅と次回以降の利上げ見通し
3月のRBA理事会で「次回会合で利上げ休止について再検討する」
追加利上げと据え置きの予想がわかれているため、どちらの結果が出てきても大きく動くのではないかと注目しています。
また、追加利上げ、据え置き、どちらの結果が出てきたとしても、次の理事会での利上げについても注目が集まっている。
組み合わせとしては、
・4月利上げで5月以降利上げ停止
・4月利上げで5月以降はデータ次第
・4月据え置きで5月に追加利上げの可能性
・4月据え置きで利上げ終了
このようなパターンを予想しています。
4月利上げで5月以降はデータ次第という結果になれば豪ドルが買われるのではないかと予想、4月据え置きで利上げ終了となると豪ドルは大きく売られるのではないかと予想しています。
2)経済指標
JOLT求人件数
米国の求人情報であるJOLT求人件数は労働市場の分析データの1つとして注目されています。
米国では人手不足を要因として人件費が高騰、物価高のの要因となっています。
労働市場がどの程度逼迫しているのか、市場予想を上回るのか下回るのか、結果に注目です。
3)要人発言
FRB
5月FOMCの利上げ予想が五分五分になっており、利上げに織り込みが進むのか、それとも据え置きに織り込みが進むのか、要人発言に注目しています。
利上げに織り込みが進むようであれば少し金利高ドル買いが進む可能性はあると思いますが、ドルの上値は思います。
逆に据え置きが織り込まれるようであれば一気にドル売りが進むのではないかと注目しています。
ECB
先週発表された欧州の物価指標は、ドイツやフランスは市場予想を上回り、ユーロ圏は市場予想を下回る結果となっています。
ターミナルレート(利上げの最終水準)がどの水準になるのか、発言に注目です。
また、ドイツ銀行や南欧の銀行はもともと問題を抱えていたので、金融不安が根強く残っていないかにも注意しておきたいと思います。
BOE
英国の物価は高いまま10%台を維持しています。
5月以降の追加利上げがあるのか、ターミナルレート(利上げの最終水準)がどの水準になるのか発言に注目です。
また、英国がTPP(環太平洋経済連携協定)に参加することが決まり、景気や経済や金融政策に影響するのかにも注目です。
◎本日のイベントスケジュール
4月4日(火曜日)
13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文
18:15 GBP テンレイロBOE外部理事発言
19:00 EUR シムカス・リトアニア中銀総裁発言
23:00 USD JOLT求人件数
4月5日(水曜日)
中国、香港(清明節)、休場
01:00 GBP ピルBOE主席エコノミスト
07:15 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文
11:30 AUD ロウRBA総裁発言
12:00 NZD オアRBNZ総裁発言