2023年9月5日
RBA理事会に注目! 「9月5日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はレイバーデーでカナダと米国が休場となり閑散相場となりました。
レイバーデーが明けると下半期が本格スタート、市場参加者が戻ってきます。
週末に中国当局が住宅需要喚起のために打ち出した政策が好感され中国株式市場は上昇、中国市場に引っ張られるように欧州市場の堅調に推移しました。
中国と経済的につながりの深い豪州の通貨、豪ドルも堅調に推移しています。
本日は豪州の金融政策発表に注目、また連休明けの米国市場にも注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBA理事会
注目度:やや高い
織り込み度:8割以上据え置き、一部0.25%利上げ
バイアス:豪ドル安
ポイント:利上げ終了観測
7月の豪
一部では追加利上げを予想しているようですが、多くは据え置きを予想しており、RBAの利上げは終了するのではないかとの予想が出てきています。
経済的につながりの大きい中国が景気不安が、豪州の景気不安につながり、景気後退懸念から利上げ終了になるのではないかと注目が集まっています。
景気見通しや追加利上げ、利下げ観測など声明文の内容に注目です。
また、ロウRBA総裁は今回の理事会が最後なので、どのような締めくくりになるのかも注目したいと思います。
2)経済指標
豪四半期GDP
豪州は中国と経済のつながりが大きく、中国経済の影響を大きく受けやすくなっています。
中国では景気不安が高まり、不動産大手のデフォルトリスクが高まっています。
また、豪州も利上げを進めてきたことで景気後退懸念が高まっています。
豪州の景気後退がどこまで懸念されるのか、GDPの結果に注目したいと思います。
市場予想を下回る結果となれば、RBAの追加利上げ期待は後退し、利上げ終了が見えてくるのではないかと思います。
3)要人発言
今週は要人発言が多数予定されており、金融政策のヒントを探す展開となるのではないかと思います。
特に、米国と欧州は金融政策発表を控えてブラックアウト期間に突入する前なので、FOMC・ECB理事会のヒント探しになるのではないかと思います。
FRB
9月FOMCは据え置きが予想されています。
先週の雇用指標などから11月FOMCの追加利上げの可能性も後退しています。
そんな中で9月FOMCではドットチャートに注目が集まっています。
年内の追加利上げに加えて、来年の利下げの可能性にも注目が集まっています。
9月FOMCに向けて、金利見通しなどに繋がる発言が出てこないか注目です。
ECB
ECB理事会を来週に控えて、追加利上げの可能性と年内の利上げ回数に注目が集まっています。
9月ECB理事会では追加利上げが予想されていますが、ECBの利上げは9月で終了になるのではないかとの予想も出てきています。
要人発言からターミナルレート(利上げの最終水準)について、どのような発言があるのか注目です。
BOE
英国は主要国の中で最も高いインフレで、追加利上げの回数もあと2~3回あるのではないかと予想されています。
追加利上げ、景気見通し、インフレ見通しについて、どのような発言があるのか注目です。
また、景気を優先させるのか、インフレを優先させるのかにも注目しておきたいと思います。
日銀
原油高などを受けて輸入物価の上昇から貿易収支の悪化が懸念され、その結果円安圧力が強くなるのではないかと予想されています。
このまま円安が継続すると、円買い警戒水準に突入することになります。
すぐに介入になるかはわかりませんが、実弾介入の前に口先介入があると思うので、発言内容の介入警戒レベルには注意しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
9月5日(火曜日)
10:45 CNY 財新サービス業PMI
13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表
16:00 EUR ラガルドECB総裁発言
16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)
21:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言
23:30 EUR デギントスECB副総裁発言
9月6日(水曜日)
10:30 JPY 高田日銀審議員発言
10:30 AUD 豪四半期GDP