2019年12月3日
RBA理事会サプライズはあるか!? 「12月3日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は欧州・NY時間に入るとじりじりとドル円は下落してきていましたが、ISM製造業景況指数が発表されると予想外の弱い結果にドル円急落となりました。
そのまま、戻ってくることはなく下げ幅を108.90付近まで拡大させました。
リスクオフに傾いているにも拘らず堅調なのはオセアニア通貨で、ニュージードルは1日堅調に推移しました。
ニュージーランド政府による財政拡大・インフラ投資拡大とのロイターから報道があったことが要因ではないかと思われます。
米中協議やブラジル・アルゼンチンに対する関税発言などもリスクオフ要因の一つになっているようです。
本日も米中協議をはじめリスクオフ要因に関するヘッドライン、英国選挙の支持率などに気を付けたいところです。
目次
◎本日の注目点
1)豪ドル・政策金利発表
本日はRBA理事会、政策金利と声明文が発表されます。
今回は据え置きが予想されていますが、サプライズ利下げの可能性に期待しています。
また、注目は声明文で、次回利下げ時期がいつになるのかが気になります。
豪大手銀行のWestpac銀行は、RBAは来年夏か秋ごろまでに政策金利を0.25%まで利下げして、QE(資産購入)を導入すると予想を発表しています。
この答え合わせを、本日の声明文ですることになるのではないかと思っています。
2)米ドル
本日、米指標はないものの、昨日のISM製造業景況指数とブラジル・アルゼンチンへの関税発言を織り込んでいく展開を予想しています。
ISM製造業景況指数は予想を下回ったこと、好不況の50を下回っていること、改善期待が大きかったことなどから、結果発表後に米ドルは大きく売られました。
また、トランプ大統領がブラジル・アルゼンチンに対し鉄鋼・アルミニウムの輸入に関税をかけるとツイートしたことも米ドルの重しになっています。
上記ISM製造業景況指数の悪化の要因の一つは対中関税ではないかと言われている中で、さらに関税を拡げれば景況感に影響が出そうな気がしています。
ただ、対中貿易量とブラジル・アルゼンチンとの貿易量では格段に違うので、どこまでの影響が出てくるかも確認したいと思います。
対中関税・米中貿易協議についても、ロス商務長官は合意なければ関税引き上げと発言が出てきています。
大統領顧問からは協議は合意間近で書面化されているとの発言も出てきています。
12月15日スタートの関税が延期されるのか、第1段階合意について署名がいつになるのかのヘッドラインに今日も注目です。
3)その他リスク要因
・トランプ弾劾問題
・米中貿易協議
・香港デモ
・日韓関係(GSOMIA)
・北朝鮮ミサイル問題
・英国選挙とBrexit
・イタリアはじめユーロ圏の予算案
・トルコS400ロシア製ミサイル問題
・米国による対欧州関税(報復関税)
・ブラジル・アルゼンチンに対する追加関税
◎本日のイベントスケジュール
12月3日(火曜日)
トランプ大統領訪英(4日まで)
NATO(北大西洋条約機構)首脳会議(4日まで)
12:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表
16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)
16:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
18:30 GBP 英建設業PMI
12月4日(水曜日)
02:30 EUR クーレECB専務理事発言
04:30 NZD オアRBNZ総裁発言(議会証言)
09:30 AUD 豪四半期GDP