2025年4月9日
RBNZ理事会とトランプ関税に注目! 「4月9日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は前日のナスダック高や
NY市場ではトランプ米大統領が表明した相互関税
為替市場ではダウ平均が一時1400ドル超上昇すると、投資家の過度なリスク
本日はNZ政策金利発表以外に重要指標はなく、昨日に引き続きトランプ関税を中心としたリスク要因がマーケットを動かすのではないかと思います。
目次 [隠す]
◎本日の注目点
1)金融政策
RBNZ理事会
注目度:高い
織り込み度:0.25%利下げを8~9割織り込み済み
バイアス:NZドルの上値重い
ポイント:利下げの有無と今後の見通し
2月の理事会でオアRBNZ総裁は4月と5月の理事会で追加利下げを示唆していましたが、オアRBNZ総裁が任期満了を前に辞任してしまいました。
臨時の総裁を立てる予定でしたがまだ決まらず、今回の理事会はホークスビーRBNZ副総裁が代行しての理事会となります。
オアRBNZ総裁の下で副総裁を務めていたことから2月に示唆された追加利下げを進めるのではないかと思われますが、様子見で据え置きを選択する可能性もゼロではなく注意しておきたいと思います。
また、今後の総裁が誰になるのかを含めて、今後の理事会・政策の見通しについて声明文などに注目しておきたいと思います。
FOMC議事要旨(3月19日)
FOMC議事要旨ではトランプ関税で景気後退やインフレ加速が懸念される中で、景気見通しとインフレ見通しについて確認したいと思います。
大きなサプライズはないと思いますが、インフレ懸念を警戒しタカ派な内容となれば利下げ期待は後退するのではないかと思います。
2)リスク要因
先週2日に発表されたトランプ関税は、米国への輸出品に対して10%の関税、貿易黒字の国に対してはさらに高い関税が設定され、日本は24%の関税が設定され、中国は既存の20%に加えて34%の関税(合計54%)、EU20%、ベトナム46%、台湾32%の関税が課せられました。
相互関税を受けて各国、米国との貿易交渉や報復関税など対抗処置に動いています。
貿易戦争を懸念してマーケットはリスクオフが進み、株式市場は連日下落、一部では米国との交渉が進んでおり、関税がゼロになった国、関税発動が延期が噂される国などが出始め安心感からリスクオフが後退し株価が上昇する場面もありました。
ただ、中国の報復に対し米国が104%の追加関税を発表し、再度貿易戦争懸念からリスクオフが進んでいます。
まだまだ、トランプ関税や貿易戦争に対して不透明感があり、すべてを織り込んでおらず、荒れた相場が予想されます。
各国の対応とトランプ大統領の動向、各国株式市場に注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月9日(水曜日)
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
15:15 JPY 植田日銀総裁発言
16:35 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
18:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
21:30 EUR チポローネECB専務理事発言
23:30 USD 原油在庫量
4月10日(木曜日)
00:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
02:00 USD 米10年債入札
03:00 USD FOMC議事要旨(3月19日)
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)