政策金利・OPEC会合・雇用統計! カナダの来年を占う週末イベント!

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2018年12月5日

政策金利・OPEC会合・雇用統計! カナダの来年を占う週末イベント!

記事を書いた人:岡ちゃんマン

今週はポンドが注目なのは間違いないのですが、トレード戦略としては短期トレードくらいしか出来そうにありません。 スイングトレードとしては、今日から週末にかけてカナダドルが注目です! カナダドルが動くタイミングと注目点をまとめました。

 

目次

1)カナダ中銀 政策金利発表

10月の会合で利上げして、政策金利1.75%ととしたカナダ中銀。 その後の声明文を分析したものが以下にあります。 内容的には強気、あと3回~7回(金利2.5%~3.5%)としていました。 前回会合から今日までの間に、原油価格は大幅に下落。 GDPも若干鈍化しています。 

今日は、カナダ中銀が政策金利と声明文を発表します。 政策金利は据え置きが予想されています。 なので注目は声明文。前回会合同様、強気な内容が出てくるのか!? また、利上げ回数見通しが減少していないか!? 注目です。 内容次第ではカナダドル売りに繋がるのではないかと思います。

 

 

2)OPEC会合

明日は、OPEC会合が開催されます。 注目はズバリ減産合意と減産量です。 原油価格は2か月前の高値77ドル付近から、50ドルまで急落しています。 減産に合意し、原油価格の下落に歯止めをかけることが出来るか!? 注目です。

 


WTI原油価格 日足チャート

 


WTI原油価格 週足チャート

 

 

3)カナダ雇用統計

金曜日は、カナダ雇用者数増減、失業率が発表されます。 注目は失業率です。 何とか5%台まで来ているのですが、5%台前半まで来れるのか!? 注目しています。 来年以降の利上げ回数などに影響します。 しっかりとした数字が出てくるか注目です。

 

 

カナダドル水準と戦略

 


CAD/CHF 日足チャート

 


CAD/JPY 日足チャート

 


USD/CAD 日足チャート

 

 

カナダドルは対フラン・円・米ドルで見たときに中立の位置にいます。 カナダ買いでも、カナダ売りでも、どちらでも動ける位置にいます。 なので、戦略的にはシンプルについていく形でいいと思います。

 

政策金利が利上げであればカナダドル買い。

据え置きで、経済・利上げ見通しが下方修正であればカナダドル売り。

OPEC会合で減産合意、原油価格上昇であればカナダドル買い。

 

このような戦略がいいのではないかと思います。

その他の結果であった場合は、様子見で行きたいと思います。

 


10月カナダ中銀 政策金利発表後の記事

 

カナダ銀行(中央銀行)は10月24日、政策金利を0.25ポイント引き上げ、1.75%にすると発表した。今回の金利引き上げは、関係者が広く予想していたもので、2017年7月に利上げに転じて以来5回目の引き上げとなり、現在の政策金利は直近の9年間で最も高い水準となった。

カナダ銀行は利上げについて、世界経済の見通しが堅調で、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の合意により北米通商政策の不透明感が和らいだことを要因に挙げている。ただし、米中貿易摩擦が世界経済成長や商品価格の重しとなっているとも指摘した。企業投資や輸出に関しては、USMCAや、LNGカナダが10月初めに最終投資決定をしたブリティッシュ・コロンビア(BC)州での液化天然ガス(LNG)プロジェクトを反映して、7月の前回発表から見通しを上方修正したものの、昨今の商品価格の下落や米国の税制改革を受けた競争力の低下などの下げ圧力もあるとして、引き続き注視していくとした。また、家計支出は、金利の上昇や住宅市場政策を反映して支出を調整しながらも、給与所得増に下支えされて好調なペースで増加すると予測した。

カナダ銀行は、2018年は2.1%、2020年は1.9%の経済成長を見込むとし、インフレ率は、ガソリン価格や最低賃金などの一過性の高騰要因が2019年初に薄れ、2020年末にかけてカナダ銀行が目標に掲げる2.0%となる見通しを示し、目標達成に向けて中立金利(2.5~3.5%)にまで政策金利を引き上げていく意向を示した。

モントリオール銀行エコノミストのベンジャミン・レイツ氏は、「中立金利の最低レートが2.5%ということを考慮すれば、中銀があと数回引き上げを望んでいるのは確かだ。当行では(2019年)1月、4月、7月の3回の引き上げを予測している」とコメントしている(モントリオール銀行経済分析報告10月24日)。

 


 


 

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