2019年3月22日
EUサミット2日目! Brexitの情報をまとめてみた!
記事を書いた人:岡ちゃんマン
EUサミットも2日目に入っています。 情報が錯綜していて訳が分からない状況になってきました。 いくつかの視点から、まとめてみました。
目次
◎離脱期限の延期案について
・4月12日 欧州議会選挙 参加期限
EU側は、英国が欧州議会選挙に参加するのかどうかハッキリして欲しいとの事。 なので、選挙に立候補期限である4月12日までであれば、離脱の延期を認めるという報道がありました。 ただ、これは離脱期限の延期条件に付けくわえればいいことなので、可能性は低いと思います。
・5月07日 離脱期限延期案(1)
離脱案の採決のために延期をするということであれば、英国で決まった離脱案についてEUと最終協議をする必要がある。 なので、欧州議会選挙前に臨時EUサミットを開催。 臨時EUサミット開催が5月9日に予定され、その2日前を離脱期限の延長案として出てきているようです。 この案は、可能性としては高いと思います。
・5月22日 離脱期限延期案(2)
欧州議会選挙が5月23日なので、その前日である5月22日を離脱期限の延長案とする報道、これが1番多いようです。
・年内の延期
短期の離脱期限の延期ではなく、長期でないと意味がないとの意見も出ています。 この案は、2通りの案があります。短期の延期では何も決められないので、最初から長期の延期にして、英国には欧州議会選挙に参加してもらうという案と、3月29日までに3度目の離脱案採決を実施し否決された場合、年内の離脱期限を延期するという案の2通りです。 ただ、どちらの案にしても、長期の離脱期限延期に反対する国が多いことから、可能性は低いと思われます。
・2年の延期
こちらも、上記年内の延期と内容は同様です。
◎離脱期限の延長条件について
・3回目のメイ首相の離脱案の採決
メイ首相の離脱案を再度採決をするための期間延期であれば認めるという意見
・3回目のメイ首相の離脱案の可決
メイ首相が英国議会で離脱案を可決して、英国議会の総意を持ってくるのであれば、期間の延期を認めるという意見
・欧州議会選挙の参加
長期の離脱期限延期をするのであれば、欧州議会選挙に参加することが条件という意見
・2度目の国民投票
2度目の国民投票を実施する、もしくは国民投票を実施するための期限延期を認めるという意見
◎その他
・合意なき離脱について
多くのEU加盟国は、英国に長期の離脱期限の延期を与えても、今までと同じで何も決められないまま時間が過ぎるだけなので、短期の離脱期限の延期しか認められない。 しかも短期の離脱期限の延期条件は上記の通り。 もし、短期の離脱期限の延期でない場合は、合意なき離脱になるだろうと言っています。 この可能性は高いと思われます。
・2度目の国民投票について
メイ首相は、否定し続けていますが、2度目の国民投票を離脱期限の延期条件にされる場合があります。 国民投票の内容は、「離脱or残留」の2択の場合と「離脱or残留orメイ首相の離脱案」の3択の場合とあります。 ただ、国民投票の可能性は低いと思っています。
・離脱の撤回(リスボン条約50条の撤回)
英国では、HPに国民が議案を提出できるシステムがあります。 そこでは、議案を提出し署名を集めるようになっています。 10万人の署名が集まれば、英国議会で審議するということですが、離脱の撤回(リスボン条約50条の撤回)という議案に署名が100万人集まっています。
100万人ということは議会で審議をするのか!?
いつ審議をするのか!?
100万人の署名があるということは、民意として残留を希望しているということをどうするのか!?
このような情報が出てきています。 また、この情報はEU側も持っていると思われ、今日以降の協議に影響するのではないかと思われます。