2024年2月22日
製造業・サービス業・総合PMIの速報値に注目! 「2月22日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日発表されたFOMC議事要旨では市場予想通りのタカ派だったことからマーケットの反応は限定的でした。
注目されていたQT(量的引き締め)終了に関する議論に関しても、特に目新しいヒントはありませんでした。
また、マーケットがもう一つ注目されていた半導体企業であるエヌビディアの決算が米株式市場取引終了後に発表され、市場予想を上回る結果が出ています。
日経先物は急騰し、東京市場が開くと日経平均は史上最高値更新に向けて上昇しています。
本日は欧米英で製造業・サービス業・総合PMIの速報値が発表されるのでPMIに注目していますが、日経平均の史上最高値更新や米国株式市場の状況などにも注目したいと思います。
また、明日は東京市場が休場で3連休前なので、東京市場クローズ前の動きには注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
ECB理事会議事要旨
ECBは3月利下げの期待感が残っている状況で、議事要旨からヒントを探る展開が予想されます。
議事要旨から利下げに関するヒントが出てくるようであればユーロ売りが進む可能性があります。
ただ、5月や6月利下げの可能性であれば、織り込まれていると考えてユールは動かないのではないかと思っています。
2)経済指標
製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国で製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表されます。
各国とも利下げ時期に注目が集まっているだけに、景況感の悪化に注目が集まっています。
市場予想を下回る結果が出てくるようであれば利下げ期待に繋がるのではないかと思います。
また、今回は速報値なので市場予想と結果が乖離する可能性が高いので大きな値動きに繋がることがあるので注目しておきたいと思います。
3)要人発言
今週は重要指標が少ないことから要人発言をキッカケにしてマーケットが動く可能性が高いのではないかと思っています。
要人発言では、各国中銀の利下げ時期に関する発言に注目が集まっています。
現在の利下げ期待は欧州が最初に利下げするのではないか、次に英国か米国かで競っている感じ。
欧州は早ければ3月もしくは4月予想となっています。
英国は5月もしくは6月には利下げの可能性は排除できない、米国は6月もしくは6月以降になるのではないかと予想されています。
スイス中銀も3月利下げの可能性を織り込もうとしている状況です。
要人発言で利下げ時期に変化が出るような発言が出てこないか注目しておきたいと思います。
また、日銀は金融正常化に向けての発言に注目が集まっています。
海外からの報道ではマイナス金利解除後に追加利上げがあるのではないかと報じられる中、先週の植田日銀総裁や内田日銀副総裁の発言からは追加利上げを否定する内容となっています。
ドル円は150円を超えて151円手前まで上昇しています。
鈴木財務相や神田財務官からは口先介入発言が出ていますが、レベル感的にはまだ軽い表現となっています。
けん制発言のレベル感がどこまで思い表現となってくるのか注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
2月22日(木曜日)
11:00 AUD ブロックRBA総裁発言
11:45 JPY 植田日銀総裁発言(国会衆院予算委員会)
15:30 GBP グリーンBOE外部理事発言
17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:00 MXN メキシコGDP
21:30 EUR ECB理事会議事要旨(1月25日分)
22:30 USD 米失業保険申請件数
22:30 CAD カナダ小売売上高
23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
2月23日(金曜日)
00:00 USD 米中古住宅販売戸数
00:00 USD ジェファーソンFRB副議長発言
01:00 USD 原油在庫量
03:00 USD 米30年債入札
04:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
06:45 NZD NZ小売売上高
07:00 USD クックFRB理事、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
09:35 USD ウォラーFRB理事発言