2022年3月11日
ウクライナ情勢・ミシガン大学消費者信頼感指数・カナダ雇用統計に注目! 「3月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はトルコ・ウクライナ・ロシア外相会談、ECB理事会、米CPI(消費者物価指数)とビッグイベントが多数ありました。
外相会談では進展はなく、停戦期待で買い戻しが進んでいたユーロは再度上値が重くなっています。
ECB理事会では据え置きが発表され、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の3月終了が発表されました。
この部分については前回までに発表された内容なので予想通りでしたが、APP(資産購入プログラム)の見通しについて年内いっぱいから早ければ第3四半期には終了、最大で6か月の前倒しの可能性について触れられました。
APP(資産購入プログラム)の前倒しは一部で予想されていたものの、タカ派と受け止められユーロ買いで反応しています。
ただ、その後のラガルドECB総裁の記者会見は一転ハト派な感じでユーロは売りで反応しています。
米国のCPI(消費者物価指数)は40年以来の高水準、前年同月比7.9%となりました。
前日にサキ米大統領報道官が高い数字が出ると発言していたことで、結果が発表されても反応は限定的でした。
本日は週末なので週明け窓開けリスクを考えてリスク管理をしっかりとしておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)ウクライナ情勢
昨日のトルコ・ウクライナ・ロシア外相会談では停戦に向けて進展はありませんでした。
このことでウクライナ情勢は長引くのではないかとユーロの上値の重しとなっています。
本日はEU首脳会議が予定されていて以下の点に注目しています。
・ロシアに対する追加制裁
・ロシア産エネルギーの輸入制限
・新たなEU加盟申請
・今後の欧州経済の対応
追加制裁やエネルギーの輸入制限などの話が出てくるとユーロの重し、新たなEU加盟申請が出てきたり加盟を認めるような内容が出てくるとロシアの反発が懸念されユーロの重しとなるのではないかと注目しています。
また、欧州以外で米英や日本、その他からロシアへの追加制裁が発表された場合、大きな影響が出てくるかにも注目したいと思います。
ロシアはウクライナへの侵攻を進めると予想され、核の使用があるかにも注目しています。
ウクライナ全土の侵攻は織り込まれていると思いますが、核の使用やウクライナ以外への攻撃はまだ織り込まれていないと思っています。
核の使用やウクライナ以外への攻撃の可能性が出てきた場合はユーロ売りに繋がるのではないかと注目しています。
2)経済指標
カナダ雇用統計
カナダ中銀は市場予想通りの0.25%の利上げを実施しました。
本日の雇用統計で堅調な結果が出てくるようであれば、追加利上げの可能性が高まりカナダドルは底堅く推移するのではないかと注目しています。
ミシガン大学消費者信頼感指数
米国では物価上昇が加速しています。
先月までの数字では米国の消費は堅調ですが、物価上昇が続くようであれば消費意欲が低下してしまいます。
物価上昇による消費意欲の低下が見えてくるようであれば、スタグフレーションの可能性も出てくるのでミシガン大学消費者信頼感指数の結果に注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月11日(金曜日)
EU首脳会議
16:00 GBP 英GDP
16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
17:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
19:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
22:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
3月12日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
岡ちゃんマンおススメ分析ツール
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