2021年9月8日
カナダ金融政策発表、米英要人発言に注目! 「9月8日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はRBA理事会が開催され、金融政策が発表されました。
市場予想では一部でQE減額が期待されていましたが、7月のRBA理事会で発表された通り、週50億豪ドルから週40億豪ドルに減額されました。
ただ、QEの期間が11月から2月に延期されたことがハト派に受け止められたようです。
豪ドルはQEが予定通り減額されたことで一旦上昇しましたが、QE期間が延長されたことをハト派と受け止め一転下落しました。
本日はカナダで政策金利、米・英で要人発言が予定されており、カナダドル・米ドル・ポンドでボラティリティが上がるのではないかと注目しています。
また、明日にECB理事会を控えて、ユーロの動きも気になるところです。
目次
◎本日の注目点
1)カナダ金融政策発表
注目度:やや高い
織込み度:据え置き織り込み済み
バイアス:加ドル安
ポイント:タカ派姿勢を継続するのか
カナダの金融政策は現状維持が発表されると思われます。
不安定な原油価格や弱いGDPなどカナダにとってネガティブな要因もありますが、物価の上昇は続いており、カナダ中銀がタカ派スタンスを維持できるかに注目が集まっています。
7月の会合では緩和額(週30億カナダドル→週20億ドル)の減額が発表されましたが、マーケットはそれ以上を期待していたようでカナダドルは売られました。
そこからカナダドルはあまり上昇していないので期待は高まっていないと思われますが、現状維持だけでなくカナダ中銀がタカ派姿勢を後退させていた場合は、カナダドルの売りに繋がるのではないかと注目しています。
2)要人発言
本日は要人発言が多数予定されており、注目が集まっています。
BOE(英中銀)はMPCメンバーの半数にあたる4名の発言が予定されています。
BOEでは利上げが注目されていることから、利上げ時期のヒントなどが出てこないか注目です。
昨日はソーンダースBOE外部理事から来年の利上げ発言がありましたが反応は限定的、ボリス・ジョンソン首相からは増税発言が出てきてポンドの上値が重くなっています。
本日の発言で利上げヒントが出てくることでポンドが反応するのか注目です。
また、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁の発言はブラックアウト期間前で、再来週のFOMCに関する発言が出てこないか注目されています。
メインシナリオである11月FOMCでテーパリング発表、12月テーパリング開始よりもタカ派な発言が出てくるか注目です。
3)米金利
本日は要人発言に加え、ベージュブックの発表、10年債入札と米金利に影響しそうなイベントが多数あります。
ベージュブックはFOMCの政策判断に影響する可能性があるので、内容に注目しています。
米金利が上昇するようであれば、米ドルや金価格に影響するのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
9月8日(水曜日)
08:50 JPY 日4~6月期GDP(改定値)
23:00 CAD カナダ政策金利発表・IveyPMI
9月9日(木曜日)
00:00 GBP ベイリーBOE総裁、ブロードベントBOE副総裁、ラムスデンBOE副総裁、テンレイロBOE外部理事発言
02:00 USD 米10年債入札
02:10 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
03:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)
07:00 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言
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