2021年9月10日
カナダ雇用、要人発言に注目! 「9月10日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目のECB理事会が発表されましたが、結果は現状維持。
注目のPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)もやや減額が発表されました。
もともとPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の購入ペースは600億ユーロだったものを、加速させて800億ユーロにしていました。
この加速部分を元に戻して、600億ユーロにしただけなので減額ではないというのがECBの考えのようです。
PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の今後については、12月理事会に結論を先送りされましたことでユーロ売りに繋がっています。
本日はECB理事会を通過したことでマーケットが動き始めるのか、カナダ雇用統計や要人発言に注目です。
目次
◎本日の注目点
1)カナダ雇用統計
先日の金融政策発表で現状維持を発表し、失望売りが続いているカナダドルですが、昨日のマックレムBOC総裁の発言「量的緩和による景気刺激策を継続す
本日発表のカナダ雇用統計が強い結果となり、「量的緩和による景気刺激策を継続す
雇用が強ければ、次回会合で引き締め期待が高まり、カナダドル買いが進むのではないかと注目しています。
2)要人発言
本日は、昨日理事会を終えたECB要人の発言が多数予定されており、ラガルド総裁の発言と内容に違いがないか注目です。
ラガルド総裁の内容よりもタカ派発言が続くようであれば、ユーロの買い戻しに繋がるのではないかと注目しています。
また、来週からはブラックアウト期間に突入するFOMCメンバーの発言にも注目です。
再来週のFOMCや年内テーパリング開始に対して、どのような発言が出てくるか注目です。
今のメインシナリオは11月テーパリング発表、12月テーパリング開始です。
これよりも前倒しになるような発言が出てくればドル買い、年内に懐疑的な発言が出てくればドル売りで反応すると思います。
3)米金利
いま、マーケットは金利の影響を大きく受けると見ていて、金利動向に注目しています。
米金利が1.3%を挟んでレンジで推移しています。
雇用統計後は上昇してドル買いが進みましたが、昨日は金利下落しドル売りが進みました。
本日も金利が上昇するのか下落するのか注目です。
金利が変動する要因で以下の点に注目しています。
・要人発言による引き締め期待
・米予算の審議状況
・債務上限問題
・リスクオフ
米予算が議会で審議されていますが、3.5兆ドルの予算がどうなるか、財源はどうするのか、債務上限を合わせて審議するのか、などの駆け引きが民主党と共和党の間で行われてきます。
3.5兆ドルの予算が丸々認められれば、大きな予算に繋がり、金利上昇に繋がると思います。
逆に減額となれば金利は低下するのではないかと予想しています。
また、債務上限問題が意識されれば、米金利の動きは変わってくるのではないかと考えています。
リスクオフはアフガン問題や中国規制の問題、欧米の株価下落などリスクオフが進むと、金利低下につながる可能性があるので注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
9月10日(金曜日)
ユーロ圏財務相会合
15:00 GBP 英GDP
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
15:00 NOK ノルウェーCPI(消費者物価指数)
17:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
18:30 EUR ラガルドECB総裁発言
19:10 EUR エルダーソンECB専務理事発言
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)
21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
22:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
9月11日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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