2021年10月21日
トルコ金融政策発表でリラクラッシュは起きるのか? 「10月21日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日、予想以上に原油の在庫量が減っていたことで、原油価格は上昇し7年ぶりの高値84ドル台まで上昇しています。
原油価格の上昇、燃料資源価格の上昇は資源国通貨の上昇に繋がり、NZドルや豪ドル、カナダドルの上昇に繋がっています。
また、マーケットでは中国恒大集団のデフォルト宣言が懸念されていますが、今の所宣言されていません。
本日にもデフォルト宣言が出てくるのではないかと注目されています。
発表ということで言うと、例年であれば10月中旬に米国の為替報告書が発表されるので、そろそろ為替報告書が発表されるのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)トルコ金融政策発表
注目度:やや高い
織り込み度:1%利下げを8割織り込み、0.5%利下げを2割織り込み
バイアス:リラ安バイアス
ポイント:リラ安が進み、リラクラッシュしないか
トルコではエルドアン大統領によって中銀メンバーが3名更迭され、トルコリラが下落し安値を更新しています。
エルドアン大統領が更迭した3名は利下げ反対はと見られ、今週のトルコ中銀金融政策発表では利下げするのではないかと予想されています。
トルコ中銀は金利目標をコアインフレ率を上回る水準として、9月23日の政策発表で1%利下げを発表し、19%から18%に引き下げました。
その後発表されたCPI(消費者物価指数)は19.58%、コアCPI(消費者物価指数)は16.98%となっています。
インフレ率は前月と比べて上昇していますが、トルコ中銀が目標としているコアCPI(消費者物価指数)の水準よりは政策金利のほうが1%高くなっているため、今回の金融政策発表では1%の追加利下げを発表するのではないかと予想されています。
予想通り利下げをした場合はトルコリラが売られ、ストップが並んでいるところまで売られた場合はリラクラッシュが起きる可能性があります。
また、予想以上の利下げとなった場合は、中銀が発表していた金利水準を下回る結果となり、大きくトルコリラが売られる展開となり、リラクラッシュの可能性が高まります。
トルコリラが暴落した場合は、デフォルト懸念などから欧州にも影響が出てくるのではないかと気にしています。
トルコの政策金利発表に注目です。
2)EU首脳会議
EU首脳会議では物価上昇と北アイルランド議定書の2点が注目されています。
欧州ではカーボンニュートラルと燃料資源価格の上昇が問題となっています。
原油から二酸化炭素排出の少ない天然ガスに切り替え、風力発電などの再生可能エネルギーに切り替えていることが、電力不足に繋がり、天然ガスの高騰などに繋がっています。
電力不足や燃料資源価格の上昇に対応するために、一時的に原油や原子力発電に戻すのか、それともこのままのカーボンニュートラル政策のまま進んでいくのか、EU首脳会議に注目です。
このままの政策で行くのであれば、燃料資源価格の上昇が継続する可能性があります。
また、英国とEUの間で協議されている北アイルランド議定書を巡って、解決できるか注目です。
先日、EU側から妥協案が提示され、解決に向かっているのではないかと観測が出ています。
一旦の解決ということになれば、ポンドの重しは無くなるのではないかと考えています。
◎本日のイベントスケジュール
10月21日(木曜日)
EU首脳会議
20:00 TRY トルコ中銀金融政策発表
21:30 USD 米失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
22:00 USD ウォーラーFRB理事発言
23:00 USD 米中古住宅販売戸数
23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
10月22日(金曜日)
04:00 AUD ロウRBA総裁発言
08:30 JPY 日CPI(消費者物価指数)
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