2023年2月16日
多数予定の要人発言に注目! 「2月16日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は予想を上回った米CPI(消費者物価指数)に続き、米小売売上高も上振れしたことでドル買いが進みドル円は上昇、高値を更新しています。
英国では前日の雇用統計で予想以上の平均賃金が確認され、人件費の高騰からCPI(消費者物価指数)も予想を上振れするのではないかと予想されていましたが、結果は予想を下回りポンドは急落しています。
本日は大きな指標はありませんが、新規失業保険申請件数などからドルが動く可能性があります。
また注目は多数予定されている要人発言で、今後の政策に関する発言に注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
FRB
12月のFOMCでドットチャートからFRBのターミナルレート(利上げの最終水準)は5.1%と予想されています。
2月FOMCの利上げでFRBの金利は4.75%となっており、あと2回の利上げでターミナルレート(利上げの最終水準)に達します。
あと2回の利上げを実施したあとは利上げを停止するのか、それとも利上げ回数は1回なのかなど、利上げ終了に関してどのような発言をするのか要人発言に注目です。
米1月CPI(消費者物価指数)の結果は予想を上回るもので、根強いインフレ高を示しています。
この結果を受けて発言が変わるのかにも注目です。
ECB
ECBは先日の理事会で3月の0.5%利上げを示唆しており、5月以降は0.50%かもしれないし0.
ターミナルレート(利上げの最終水準)は3.7%程度が予想されています。
ECB要人発言から、5月以降の利上げペースやターミナルレート(利上げの最終水準)についてどのような発言が出てくるのか注目です。
BOE
英中銀は先日の金融政策発表で「インフレがピークに達した可能性がある
雇用統計では人手不足が確認でき、予想以上の賃金上昇が確認できています。
予想以上の賃金は人件費高騰で物価高に繋がるため、CPI(消費者物価指数)は予想を上回るのかと思われましたが、結果は予想を下回りました。
CPI(消費者物価指数)の下振れを受けて英中銀要人がどのような発言をするのか注目です。
インフレ後退について発言が出てくるようであれば利上げペースが後退、逆にインフレ警戒感などの発言が出てくるようであれば利上げペースが進むのではないかと注目しています。
日銀
政府は時期日銀総裁に植田氏を指名しています。
今週は国会で植田氏起用について議論される見通しです。
日銀に関しては、植田氏の元で異次元緩和の修正に動くのか、共同声明をどうするのか発言内容に注目が集まっています。
また、植田氏に対する政策スタンスも日本と海外では認識に差があるようで、日本ではややタカ派と受け止めており、海外ではハト派と受け止められています。
発言内容から今後の日銀の政策スタンスに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
3月16日(水曜日)
18:15 EUR パネッタECB専務理事発言
22:30 USD 米新規失業保険申請件数・PPI(生産者物価指数)・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
22:45 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
2月17日(金曜日)
00:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
02:00 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
03:30 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
04:45 EUR デギントスECB副総裁発言
06:00 USD クックFRB理事発言
07:30 AUD ロウRBA総裁発言
08:15 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言