日銀、スイス、ノルウェー、英国、政策金利発表ラッシュ! ~9月19日の注目点とイベントスケジュール~

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2019年9月19日

日銀、スイス、ノルウェー、英国、政策金利発表ラッシュ! ~9月19日の注目点とイベントスケジュール~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

FOMCで利下げが発表されました。 織り込み済みであったことと、声明文やドットチャートがややタカ派であったことからドル高が進んでいます。 ここで日銀が緩和政策(追加利下げや緩和策の変更など)を発表すれば…一気に円安水準に戻せる気がするのですが… 日米通商協議が合意目前でひっくり返されたら困る安倍さんに忖度して、動けない気もします。

 

日銀以外でも、英国中銀やスイス中銀、ノルウェー中銀なども政策金利発表が控えています。

 

世界的に緩和傾向にある中で、ノルウェーは利上げをするのではないかとみられています。 確率は五分五分ではないかと見ています。 ノルウェー政策金利発表も面白いかもしれません。

 

目次

◎本日の注目点

 

1)日銀金融政策決定会合

 

10日に「日銀は18-19日の金融政策決定会合で金融緩和の是非について議論するとの観測報道」と情報が出てきています。 日銀は、手詰まり感が出ているので払拭できるのか!? マイナス金利の深堀が出来るのかが注目です。

 

また、YCC(イールドカーブコントロール)の目標水準をどうするのか!? QE(緩和政策)額が目標に届かないことについてどう考えているのか!? 現状の金融緩和策以外に打つ手があるのか!?

この辺りが明確にならないと、日銀手詰まりで円高に進むのではないかと思います。 声明文と記者会見に注目です。

 

あと、日銀の発表時間にも注目です。 金融政策の変更がある場合は発表時間が遅くなる傾向があります。 変更がない場合は12:00前に発表されることが多く、変更される場合は12:00過ぎて発表されることが多いようです。 遅いときは13:00近くになることもありました。

 

FRBが利下げしたとはいえ、タカ派に受け止められドル高が進んでいます。 ここで、サプライズを出してくれば円安に進むかもしれません。 なのでサプライズ緩和の可能性もあるのではないかと思います。 ただ、日米通商協議合意目前のタイミングで、緩和策をとり円安に進んだ場合、為替誘導ととられ為替条項などの懸念が再燃するかもしれません。 これは避けたいと思われるため、合意目前の今回は忖度据え置きの可能性もあると思います。

 

 

 

2)スイス中銀(SNB)政策金利発表

 

スイスは、地理的にユーロ圏の国に囲まれています。 フラン高になると、スイス国内で消費するよりもユーロ圏で消費する方がお得になるので、スイス国内の消費が冷え込みます。 なので、ユーロに対してフラン高を嫌います。

 

先日のECB理事会で利下げが発表されました。 発表後ユーロは買われましたが、ユーロは対フランで2016年の英国民投票時の水準に近づいています。 スイス中銀としては、あまり好ましい状況ではないと思います。

 

ECBやFRB,RBA,RBNZと相次いで利下げしている状況で、スイス中銀も利下げを行う可能性はあると思っています。 マイナス金利の深堀、どこまで掘り進めることが出来るのか注目です。 スイスショックを引き起こした過去があります。 サプライズの可能性があるのではないかと期待しています。

 

 

 

3)英国中銀(BOE)政策金利発表

 

英国中銀は10月31日のEU離脱期限を控えて、金融政策変更に動きにくいと思われます。

 

注目は声明文で、この先の見通しがどうなっているか注目です。 特に、合意なき離脱になった場合の見通しが出てくるか注目しています。

 

 

 

4)米中次官級貿易協議

 

通商協議・関税交渉などを、中国は10月1日の国慶節を無事に乗り切るため、またトランプ大統領がいなくなるまで、のらりくらりと先延ばしにしたいと思っているのではないかと思います。 これに対し、来年の大統領選挙に向けて支持母体に対して、米国民に対して、アピールできる結果が欲しいと思っているトランプ大統領の間で駆け引きされていると思います。

 

さらに、トランプ大統領としてはFRBに利下げ圧力をかけるためにも、対中関税を使ってきました。 今朝のFOMCで利下げが行われたとは言え、トランプ大統領の納得いく内容ではなかったと思います。

 

この状況を踏まえると、何か起こってもおかしくありません。 ヘッドラインに注意しておきたいと思います。

 

 

 

5)その他リスク

 

・日韓関係

・中東リスク

・英国離脱問題

・北朝鮮ミサイル問題

 

中東リスクでは、イラン制裁を48時間以内に課すとトランプ大統領はいっています。 その内容がいつ発表されるか注目です。

※トランプ大統領は商いの薄い時間を、あえて狙って発言する傾向があります。 NYクローズ~欧州オープンくらいまでは要注意!

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

9月19日(木曜日)

 

米中次官級貿易協議(ワシントン)

 

07:45 NZD NZ四半期GDP

10:30 AUD 雇用者数増減・失業率

12:00前後 JPY 日銀政策金利・声明文発表

15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見

16:30 CHF スイス国立銀行(SNB)政策金利発表

17:00 NOK ノルウェー政策金利発表

17:30 GBP 小売売上高

19:00 EUR クーレECB理事発言

19:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言

20:00 GBP BOE政策金利・MPC投票配分・声明文発表

20:00 TRY トルコ中銀(TCMB)金融政策決定会合議事要旨

21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景況指数

23:00 USD 中古住宅販売戸数

 

 

9月20日(金曜日)

 

08:30 JPY CPI(消費者物価指数)

 

 

 

 

 

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