2023年9月22日
日銀とPMI(速報値)に注目! 「9月22日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はスイスがサプライズで据え置きを発表し、英中銀もサプライズで据え置きを発表しました。
英中銀は一昨日に発表されたCPI(消費者物価指数)が市場予想を大きく下回ったことを好感し、一時利上げを停止したようです。
据え置きを指示した理事は9人中5人で、ギリギリの据え置きとなったことからポンド売りの下値は限定的でした。
本日は中銀金融政策発表ラッシュのとりとなる日銀金融政策決定会合が予定されています。
昨年はFOMC→日銀→円安→円買い介入という流れだったので、本日もその流れにならないか注意しておきたいと思います。
また、各中銀の利下げ時期が注目されていることから、景気の先行指数であるPMIにも注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
日銀
注目度:かなり高い
織り込み度:据え置きをほとんど織り込み済み
バイアス:円安方向
ポイント:マイナス金利解除、YCC(イールドカーブ・コントロール)修正・撤廃
先日の読売新聞の単独インタビューで植田日銀総裁が「賃金上昇を伴う持続的な物価上昇に確信が持てた段階にな
今回の日銀金融政策決定会合の声明文、記者会見では金融正常化に関するヒントに注目が集まると思います。
特に記者会見では金融正常化に関する質疑が集中するのではないかと思っています。
金融正常化に関する内容が出てきた場合は円安にストップがかかるのではないかと予想しています。
逆に金融正常化に関するヒントがなかった場合、あったとしても中途半端な内容であった場合は再度円安が進むのではないかと注目しています。
2)経済指標
製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国で製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表されます。
欧州・英国では景気後退が懸念されていて、利上げ終了や早い時期の利下げが注目されています。
PMIの結果が予想を下回る結果となれば利上げ終了、早期利下げの可能性が高まり通貨が売られるのではないかと注目しています。
逆に米国は底堅い経済が注目されていて、PMIの結果が市場予想を上回るようであればドル買いが進むのではないかと注目しています。
今回は速報値のため、予想と結果が乖離する可能性が高いので要注目です。
カナダ小売売上高
カナダ中銀の追加利上げのため、強い経済であるのか小売売上高の結果に注目です。
強い経済が確認されれば追加利上げ期待の追い風となり、カナダドル買いに繋がるのではないかと思っています。
3)要人発言
先週ECB理事会が終了し、ハト派な内容であったことからユーロが売られています。
理事会が過ぎたことでECB理事の発言が出てきます。
同じようにハト派な内容が出てくるのか、それとも理事会の内容に否定的な発言が出てくるのか、発言内容に注目です。
また、週後半には米国や英国の金融政策が発表されます。
そのあとに発言が出てくると思いますが、タカ派なのか、それともハト派なのか、金融政策の内容と違いがあるのか発言に注目です。
その他、日本では口先介入に警戒です。
ドル円は148円手前で介入警戒感が高まり上値が重くなっています。
仮に148円を超えた場合、一気に150円まで進む可能性があります。
口先介入、実弾介入が出てくるのか、発言のレベル感に注目です。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
9月22日(金曜日)
12時ごろ JPY 日銀金融政策決定会合
15:30 JPY 植田日銀総裁記者会見
16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
20:00 EUR デギントスECB副総裁発言
21:30 CAD カナダ小売売上高
21:50 USD クックFRB理事発言
22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
9月23日(土曜日)
02:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント