2020年7月15日
日銀・カナダ中銀で政策金利発表も無風通過か? 「7月15日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
トランプ大統領は香港国家安全維持法に対し、米上下両院で可決された制裁法案にサインし、法案は施行されることとなりました。
先ほど、日本時間早朝にサインされたため、どこまでの制裁なのか具体的な内容は確認できていませんが、香港を中国本土と同等に扱うとトランプ大統領は発言していたことから、香港の優遇措置を撤廃するのか気になります。
制裁以外にも、南シナ海に対する中国の主権主張を正式に否定していることから、米中対立の悪化が懸念されています。
トランプ大統領の支持率が下がり、大統領選挙が近付いてきていることで対中姿勢を強めているのではないかと見ています。
目次
◎本日の注目点
1)政策金利
日銀金融政策決定会合は本日も据え置きが予想され、無風通過が予想されています。
注目は声明文・展望レポート・黒田日銀総裁の記者会見で、コロナによる経済後退の予測や今後の見通しについてどのように見ているのかです。
また、追加利下げや追加緩和があるのか、現在の緩和政策の終了についてなど、金融政策の変更について触れられないかも注目です。
カナダ政策金利発表も日銀同様に据え置きが予想され、経済見通しと政策見通しに集まると思われます。
また、マックレムBOC総裁のスタンスを確認するためにも、記者会見に注目です。
2)香港
トランプ大統領は香港国家安全維持法に対する制裁案にサインしたこと、また香港はこれから、中国本土と同様に扱うと発言していたことから、香港・上海株価の動きが気になります。
香港の優遇措置がどこまで撤廃されるのか、制裁がどこまで有効的なのか、中国株価に要注目です。
また、制裁案にサインした米国に対し、中国がどのような報復行動に出てくるのか、昨年のような米中対立が激化していくのか注目です。
3)コロナ感染者数
米国や中国、豪州などでは第2波感染が拡大し、南米・アフリカ・インドなどでは第1波の感染者数が抑えられない状況から、コロナ感染者数に注目が集まっています。
米国や豪州では店舗の営業規制や一部ロックダウンなど外出規制などが出ているところもあり、感染者数と規制のヘッドラインに注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
7月15日(水曜日)
09:30 AUD Westpac消費者信頼感指数
12:00前後 JPY 日銀金融政策決定会合・政策金利・声明文発表
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
17:00 GBP テンレイロBOE外部理事発言
17:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
23:00 CAD カナダ政策金利・声明文発表
23:30 USD 原油在庫量
7月16日(木曜日)
00:15 CAD マックレムBOC総裁発言
01:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
03:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)
07:45 NZD NZ四半期CPI(消費者物価指数)
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