日銀金融政策決定会合と雇用統計に注目! 「3月10日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年3月10日

日銀金融政策決定会合と雇用統計に注目! 「3月10日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

本日に日銀金融政策決定会合とNFP雇用統計を控えて、昨日は様子見ムードが強い1日でした。

一部大きく進んでいた円安・ドル高のポジション調整で円買い・ドル売りが進む場面もありました。

 

米失業保険申請件数は市場予想よりも弱い結果となったこともドル売りが進む要因となっています。

 

本日は注目の日銀金融政策決定会合と雇用統計が予定されています。

日銀は無風の可能性がありますが、雇用統計は大きく動く可能性が高いと思っています。

目次

◎本日の注目点

 

1)日銀金融政策決定会合

 

注目度:高い

織り込み度:据え置きを7~8割織り込み済み

バイアス:円の上値重い

ポイント:政策変更があるのか、黒田日銀総裁最後の記者会見の内容

 

今回の日銀金融政策決定会合は黒田日銀総裁のもとでの最後の会合です。

さすがに最後の会合で政策変更はないのではないかというのが市場予想です。

ただ、日本の10年債利回りはYCC(イールドカーブ・コントロール)の誘導目標上限である0.5%に張り付いています。

YCC(イールドカーブ・コントロール)が限界で、政策変更を余儀なくされる可能性もあるのではないかと思います。

政策変更の可能性は1~2割程度ではないかと思っています。

政策変更の有無、またこれまでの金融政策についての総評について注目しています。

一定の成果があったとすると思いますが、YCC(イールドカーブ・コントロール)の限界や副作用について発言があるのであれば円高に動くのではないかと思っています。

 

 

 

2)経済指標

 

NFP雇用統計

米国のインフレは人件費の高騰が大きな要因と見られています。

NFP雇用統計が市場予想を上回るようであれば、ターミナルレート(利上げの最終水準)が上昇し5.5%を上回るのではないかと思っています。

特に注目したいのは平均時給です。

平均時給の上昇は人件費の高騰と受け止められ、インフレ上昇の大きな要因となるのではないかと思います。

次に失業率、雇用者数と注目したいと思います。

先日発表されたADP雇用統計は予想を上回る結果が出てきているので、本日のNFP雇用統計も上振れるのではないかと注目が集まっています。

 

 

 

カナダ雇用統計

カナダ中銀金融政策発表の後に雇用統計が発表されるので、雇用統計の結果次第で注目度が変わるのではないかと思います。

カナダ中銀が利上げをした場合、今回の雇用統計が次回利上げに影響するのではないか、弱い結果が出てきた場合は利上げ停止観測が高まりカナダドル売りが進むのではないかと注目しています。

カナダ中銀が利上げ停止をした場合、雇用統計が強くても利上げに繋がらないとなるとカナダドルの上値は限定的になり、弱い結果が出てきた場合は大きくカナダドル売りが進むのではないかと思っています。

 

 

 

3)要人発言

 

FRB

FRBは3月22日にFOMCを控えて来週からブラックアウト期間に入ります。

一部では3月FOMCで0.5%利上げの噂もあり、ターミナルレート(利上げの最終水準)も5.5%以上に引き上げられるのではないかと予想されています。

ブラックアウト期間前にFOMCメンバーから3月利上げ幅とターミナルレート(利上げの最終水準)についてどのような発言が出てくるのか注目です。

 

 

 

ECB

欧州では予想を上回るHICP(消費者物価指数)の結果が出ています。

予想以上の物価高が確認され、追加利上げの可能性が高まっています。

3月ECB理事会では0.5%の利上げが予想されています。

今後の追加利上げについてどのような発言が出てくるのか、ターミナルレート(利上げの最終水準)がどの程度になるのか発言に注目です。

 

 

 

BOE

BOEは3月会合で0.25%の追加利上げを実施し、6月を目処にターミナルレート(利上げの最終水準)は4.75%でピーク迎えるのではないかと予想されています。

ただ、先週ベイリーBOE総裁は「現段階では利上げが終わったとも、一段の利上げが必要との見解を示すべきではない」と、ハト派ともタカ派とも受け止められる内容になっています。

今後3月利上げやターミナルレート(利上げの最終水準)について、どのような発言が出てくるのか注目です。

 

 

 

日銀

日銀金融政策決定会合では黒田日銀総裁の最後の記者会見が注目されていますが、世界からは植田次期日銀総裁のもとでの金融政策に注目が集まっています。

YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正・撤廃、マイナス金利の解除について、どの時期に行うのか?

どのような手順で行っていくのか、植田次期日銀総裁はじめ日銀の発言に注目です。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

3月10日(金曜日)

 

12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合

15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見

16:00 GBP 英GDP

16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)

18:00 EUR パネッタECB専務理事発言

22:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

22:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

 

 

3月11日(土曜日)

 

00:00 EUR ラガルドECB総裁発言

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

3月12日(日曜日)

 

米国・カナダ(北米)サマータイム移行

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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