2020年1月31日
春節明けを控えた週末でマーケットはどのように動くのか!? 「1月31日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はBOE政策金利発表「Super Thursday」が注目されていましたが、予想を反して2対7で据え置きとなりました。
コンセンサスは3対6で据え置き、もしくは50%弱の確立で利下げ予想でした。
予想外の結果だった割にはポンドの上昇は限定的、同時発表のインフレーションレポートで経済見通しが下方修正されたことと、ポンドの注目点が利下げから離脱交渉に移ったからではないかと思われます。
また、もう一つ注目されていたWHOの緊急委員会招集は、会見時間が延期となり早朝4:30過ぎの発表となりました。
会見では緊急事態宣言を発表したものの、この宣言を受けて貿易や交流を制限するのは望んでいないと、妙な内容の会見となりました。
かなり中国を擁護するような内容だったのではないかと批判が上がっています。
本日は月末、注目の春節が明け、来週からは上海市場が再開します。
週末に向けてポジション調整も出てくると思うので、注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)コロナウイルス緊急事態宣言
昨日はコロナウイルス感染拡大や、コロナウイルスによる経済への影響懸念、緊急事態宣言の懸念などから世界的に株価下落、円高・フラン高・オセアニア通貨安となりました。
ただ、NYクローズ前にWHOがコロナウイルスについて緊急事態宣言を発表したことで、材料出尽くしたのか為替や株価は反発上昇しています。
本日は、この流れを引き継ぎ織り込むのか、それとも反発は調整で再度下落するのか注目です。
また、実害報告(感染者拡大や死亡報告など)が出てくると、再度リスクオフになる可能性もあるので要注意しておきたいと思います。
その他に、一連のコロナウイルス懸念が出た後すぐに中国市場は春節で休場しています。
一足早く市場再開した香港は大幅安でスタートしています。
中国は終節を延期して週明け3日から再開、それまでにコロナウイルスに関する織り込みがどこまで進むのか、週末に感染拡大などならないか、週明けの再開が大幅下落でマーケットに与える影響などが注目されています。
中国は影響を最低限に抑えるために資金供給を検討しているとの情報もあります。
週末のポジション調整などしっかりとしておきたいと思います。
2)経済指標
欧州ではHICP(消費者物価指数)やGDPが発表されます。
昨日発表されたドイツHICP(消費者物価指数)は予想を若干下回ったものの、前回発表値よりも改善していたことでユーロへの反応は限定的でした。
本日発表の結果が予想を下回った場合は、ユーロの重しになりそうな気がします。
発表には要注意したいと思います。
また、カナダGDPも発表されます。
原油安の影響とリスクオフによる資源国通貨売りの影響で若干売られているカナダドルです。
予想を下回った場合、カナダドルの下落加速につながるのではないかと思います。
逆に、予想を上回った場合には反発上昇の可能性も考えておきたいと思います。
3)英国離脱期限日
本日、英国はEUから離脱することになります。
英国でも、EUでも、離脱は承認されています。
ただ、離脱をすると言っても、移行期間に移るだけで現状何か変わるわけではないので影響は限定的だと思います。
これからは、各国とのFTA交渉が注目されます。
特に、直近では米英協議が注目されるのではないかと思います。
オバマ大統領は英国がEUから離脱した場合、FTA交渉は英国が最後尾だと言っていましたが、トランプ大統領に変わりポンペオ国務長官は、英国との通商交渉は最前列と発言しています。
ただ、米国は5G関連からファーウェイを除外するように求めています。
このファーウェイを巡る対応が協議にどのような影響を与えるのか、米英で協議が進むのか注目しています。
米英の通商協議が合意出来れば、英欧の協議を英国有利に進めることが出来るかもしれません。
そのためにも米国・ファーウェイを注目です。
◎本日のイベントスケジュール
1月31日(金曜日)
英国離脱期限日
10:00 CNY 中国製造業PMI
15:30 EUR フランスGDP
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)・GDP
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)・GDP
19:00 EUR パネッタECB専務理事・シュナーベルECB専務理事・メルシュECB専務理事発言
22:30 USD 米PCEデフレーター
22:30 CAD カナダGDP
2月1日(土曜日)
英国離脱移行期間突入
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント