注目のCPI(消費者物価指数)発表! 「10月12日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年10月12日

注目のCPI(消費者物価指数)発表! 「10月12日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は米国CPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されているPPI(生産者物価指数)が発表され、市場予想を大きく上回る結果となっています。

このことで、本日発表されるCPI(消費者物価指数)も市場予想を上回るのではないかと注目されています。

 

また、FOMC議事要旨では数名のFOMCメンバーが年内追加利上げに反対したものの、大半のメンバーが年内あと1回の追加利上げを支持したと公表されています。

ただ、最近の発言を見る限り、9月FOMC時点で追加利上げを支持したメンバーも据え置きに変わってきているのではないかと思えます。

 

本日は注目のCPI(消費者物価指数)が発表されるので、結果を受けて金利がどのくらい上昇するのか、発言がどの程度タカ派になるのか注目しておきたいと思います。

市場予想を上振れるよりも、大きく下振れた場合の方が買われてきたドルのポジション解消によるドル売りの方が反応が強く出るのではないかと思っています。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

英GDP

英中銀は経済を優先させて利上げを停止(据え置き)を選択しました。

発表されるGDPが市場予想を下回った場合は景気悪化が懸念され利上げ終了の可能性が高まるのではないかと思います。

逆に市場予想を上回った場合は追加利上げの可能性が高まる可能性もあります。

GDPの結果に注目です。

 

 

 

米CPI(消費者物価指数)

9月FOMCではあと1回の利上げが予想されていましたが、直近は追加利上げの可能性が30%くらいまで低下してきています。

CPI(消費者物価指数)の結果が上振れした場合は再度追加利上げ期待が高まるのではないかと注目しています。

物価の先行指標である昨日発表されたPPI(生産者物価指数)が市場予想を上振れしていたので、本日のCPI(消費者物価指数)の結果も上振れするのではないかとも注目されています。

結果を受けて金利の動きと、年内の利上げ予想に注目したいと思います。

 

 

 

2)金融政策

 

ECB理事会議事要旨

9月ECB理事会は市場予想通り追加利上げを発表しました。

ただ、声明文からは利上げ終了を匂わす内容となっています。

議事要旨から、どの程度の利上げ票があったのか、据え置き表や利上げ終了の意見がどの程度あったのか、議事要旨の内容に注目しています。

利上げ終了のヒントや条件などが出てこないか注目です。

 

 

 

3)要人発言

 

FRB

FRBは9月FOMCのドットチャートで年内あと1回の追加利上げが予想されています。

そのうえで、FOMC以降に要人発言で雇用・失業率に関する発言が多くなっています。

先週は多くの雇用指標が発表され、強弱入り混じる結果となっています。

今週は物価指標であるPPI(生産者物価指数)やCPI(消費者物価指数)の発表があります。

結果を受けて、FRB要人の発言に変化があるのか注目です。

 

 

 

ECB

欧州では景気悪化などから利上げ終了期待が高まっています。

ECB要人から利上げ終了に関する発言が出てこないか注目です。

先週発表されたIMM通貨先物ポジションでは、ユーロ買いポジションがたまっていますが減少傾向にあります。

利上げ終了が意識されればユーロ売りが進むのではないかと思っています。

 

 

 

英中銀

英中銀は先日の金融政策発表で、サプライズの据え置きを選択しました。

特に英中銀のメンバーの多くが据え置きを支持していたことから、利上げ終了が意識されています。

要人発言から利上げ終了が感じられると一気に利上げ終了観測が高まり、ポンド売りが加速するのではないかと注目しています。

 

 

 

4)円安・介入警戒

 

先週の米雇用指標JOLTS求人件数が強かったことで米金利は上昇し、ドル円は150円を超え一時150.16円と昨年10月21日以来の高値を更新しました。

その直後、大きな円買いが実施され、市場では円買い介入が実施されたのではないかとの観測が出ています。

財務省幹部は為替介入の有無について「ノーコメント」と回答しています。

昨日公表された日銀の当座預金残高の予想から日本当局による介入ではなかったとBloombergが報じています。

ということは、150円に達したとしても前回同様に介入が実施されない場合もあります。

本当に実弾介入が実施されるのか、レートチェックと発言のレベル感に注目しておきたいと思います。

 

以下、去年の口先介入時のものです。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10月12日(木曜日)

 

G20財務相・中央銀行総裁会議

 

10:30 JPY 野口日銀審議員発言

15:00 GBP 英GDP

16:40 EUR エルダーソンECB専務理事発言

18:00 GBP ウッズBOE副総裁、ピルBOE主席エコノミスト発言

18:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁

19:00 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言

19:50 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、バスレ・スロベニア中銀総裁発言

20:00 EUR パネッタECB専務理事発言

20:30 EUR ECB理事会議事要旨

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)、失業保険申請件数

23:00 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言

 

 

10月13日(金曜日)

 

00:00 USD 原油在庫量

02:00 USD 米30年債入札

02:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

05:00 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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