2022年12月1日
注目のPCEデフレーター発表! 「12月1日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はADP雇用統計や米GDP改定値、パウエルFRB議長の発言、ベージュブックなど米国イベントが多数あり、強弱入り混じる内容に米ドルは乱高下しました。
ADP雇用統計は予想を下回りややドル売りで反応し、その後発表されたGDPは速報値から上方修正されたことでドル買いで反応、パウエルFRB議長の発言はややタカ派な内容も含まれていましたが12月FOMCで0.5%利上げの可能性を示唆したことでドル売りで反応しています。
本日も米要人発言や注目のPCEデフレーターなどが予定されているので、米ドルの動きが大きくなるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
PCEデフレーター
米国の物価高を計る指標で、FRBが判断材料として注目している指標ということで注目されています。
特に、10月CPI(消費者物価指数)が予想を大きく下回り、FRBは利上げ幅を後退させるのではないかと期待が高まり、大きくドル売りが進んでいるので、今回のPCEデフレーターが予想を下回るようであればさらにドル売りが進むのではないかと注目されています。
ISM製造業景況指数
FRBのハイペースの利上げにより、景気後退が懸念されています。
ISM製造業景況指数は製造業企業に対して景気見通しに関するアンケートを取り、集計し指数化したものです。
予想よりも景気が底堅いと結果が出てきた場合は、FRBの利上げの追い風になるのではないかと思われます。
2)要人発言
FRB
物価高もピークアウトし、FOMCメンバーの中でもタカ派とハト派が分かれてきています。
発言内容からハト派が優勢なのか、タカ派が優勢なのか見極めたいと思います。
特にパウエルFRB議長の発言には注目したいと思います。
発言内容では12月はじめ今後の利上げペースと、ターミナルレート(利上げの終了水準)がどこになるのかです。
利上げペースが後退してもターミナルレート(利上げの終了水準)が進むようであれば米金利は上昇しドル買いに繋がる可能性があります。
発言内容と併せて米金利とドルの値動きにも注目しておきたいと思います。
ECB
フランス・ドイツ・ユーロ圏のHICP(消費者物価指数)速報値が発表されるので、物価指標の結果を受けてECB要人がどのような発言をするのか注目です。
欧州は米国と違い、経済に不安があるので米国ほどのハイペースで利上げが難しいのではないかと思われます。
どのくらいのペースで利上げを進めるのか、発言内容に注目です。
BOE
英国の物価高は前年比2桁で43年ぶりのあ高水準を記録しています。
物価を抑える為に引き締めを進めると思われます。
どの程度の利上げ幅になるのか発言内容に注目です。
また、スナク政権の財政再建政策を盛り込んだ中期経済計画は緊縮財政となっており、英経済は冷え込むのではないかと予想されています。
緊縮財政による英経済の影響が、英中銀の政策判断に影響するのかにも注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
12月1日(木曜日)
10:45 CNY 財新製造業PMI
16:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
17:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
18:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
19:00 EUR ユーロ圏失業率
22:30 USD 米PCEデフレーター、失業保険申請件数
23:25 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言
23:45 USD 米製造業PMI(改定値)
12月2日(金曜日)
00:00 USD ISM製造業景況指数
01:45 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
05:00 USD バーFRB副議長発言
11:40 EUR ラガルドECB総裁発言