為替に関する発言と中東リスクに注目! 「4月18日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年4月18日

為替に関する発言と中東リスクに注目! 「4月18日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日はG20財務相・中央銀行総裁会議が開催され、初の日米韓財務相会合も開催されました。

「最近の急速な円安・ウォン安への日韓の深刻な懸念を認識し、外国為替市場の動向について引き続き緊密に協議する」と盛り込んだ共同声明を発表すると円買いが進み、ドル円は154.70円付近から154.20円付近まで下落しました。

 

中東リスクに関しては、目新しい材料が出てこなかったこともありマーケットは方向感に欠ける展開となりました。

 

本日は豪雇用や米失業保険申請件数などが発表されます。

G20財務相・中央銀行総裁会議が昨日に続き開催されるため、為替に関する発言に注意しておきたいと思います。

また、中東リスクに関してのヘッドラインにも注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

豪雇用統計・失業率

予想:7.2K・3.9%

前回:116.5K・3.7%

RBA理事会ではタカ派スタンスから中立にスタンス変更、今後さらにハト派にスタンス変更するのか注目されています。

雇用状況が悪化していればRBAがハト派に傾くのではないかと思います。

同時に発表される労働参加率と併せて注目しておきたいと思います。

 

 

 

米失業保険申請件数

予想:214K

前回:211K

FRBは雇用状況に注目しています。

失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用統計の先行指標として注目されています。

失業保険申請件数の中でも新規よりも継続申請に注目しています。

継続申請が増えてくるようであれば雇用統計・失業率の悪化に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

日本CPI(消費者物価指数)

予想:2.7%

前回:2.8%

日銀のマイナス金利解除から追加利上げが注目されています。

日本の物価が上昇するようであれば追加利上げの期待が高まるのではないかと思います。

追加利上げ期待が高まれば、少しは円買いに繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

2)要人発言

 

先週はNZ・カナダ・欧州の金融政策は市場予想通りの結果が発表され、今後の金融政策に関しての要人発言に注目です。

それぞれの要人発言の注目ポイントは以下の通りです。

 

FRBは年内利下げ回数を3回と予想していますが、雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果が強く利下げ期待は後退し年内2回、もしくは1回の利下げになるのではないかと注目されています。

また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。

 

ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。

先週のECB理事会では据え置きが発表されましたが、先週の理事会で数名の理事は利下げを支持したとのこと。

6月の理事会に向けてどのくらいの理事から利下げに関する発言が出てくるのか注目です。

 

英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。

今週は英国の経済指標が多数発表されるため、結果を受けて利下げに関する発言が増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。

 

スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。

また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。

 

 

 

3)リスク要因

 

中東リスク

中東ではイランとイスラエルの対立が高まり、ドローンやミサイルが発射される事態になっています。

昨日はイスラエルがイランに対して報復計画を最終決定したと報じられています。

次期や規模に関しては未定となっており、いつ報復攻撃があるかわからない状況でリスクが高まっています。

中東リスクが高まると原油高に繋がり、再度エネルギー価格高騰による物価高が進む可能性がります。

インフレが進めば、利下げ期待が先送りとなります。

特に米国はインフレが高止まりしていることから利下げ先送り観測が高まっており、原油高による物価高から利下げ先送り観測がさらに高まる可能性があります。

米金利高・ドル高が進み、ドル円はさらに上昇する可能性があります。

 

 

 

円買い介入

昨日も円安が進み、154.79円まで上昇しています。

154.70円を超えると大口の利益確定なのか、小規模の介入なのか、一時70pipsの急落が起きるなど神経質な動きとなっています。

155円が介入ラインではないかと注目が集まっており、今後も神経質な動きが続くのではないかと思います。

財務省・金融庁・日銀による3者会合の開催やレートチェックに注目。

もしくはこれらを飛ばして一気に実弾介入の可能性もあるのではないかと注目しています。

 

 

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

4月18日(木曜日)

 

G20財務相・中央銀行総裁会議

 

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

16:15 EUR デギントスECB副総裁発言

21:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

21:30 USD 米失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数

22:15 USD ボウマンFRB理事、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

23:00 USD 米中古住宅販売戸数

 

 

4月19日(金曜日)

 

00:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

02:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁、シムカス・リトアニア中銀総裁発言

02:00 USD 米5年債入札

02:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言

04:00 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

06:45 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁

08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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