米CPI(消費者物価指数)やNZ・欧州・カナダの金融政策発表に注目の1週間! 「4月8日週の注目点とイベントスケジュール」

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2024年4月8日

米CPI(消費者物価指数)やNZ・欧州・カナダの金融政策発表に注目の1週間! 「4月8日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は雇用統計が発表され、雇用者数・失業率ともに強い結果となりドル買いが進みました。

結果を受けて6月FOMCの利下げ確率は後退し、利下げ確率は5割を割り込みました。

ドル買いが進みましたが介入警戒感から151円後半から上値が重くなっています。

 

今週は米国CPI(消費者物価指数)が発表され、市場予想を上回るようであればさらに利下げ確率は後退していくのではないかと思います。

また、NZ・欧州・カナダで金融政策が発表されます。

米指標と金融政策、ドル円介入警戒感に注目しておきたいと思います。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

RBNZ理事会

注目度:高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:NZドルの上値重い

ポイント:声明文からタカ派な内容が削除されるのか

 

RBNZは前回の理事会で「市場予想より高い水準で金利を維持する必要となる可能性」を示唆したほか、「利下げではなく、利上げを議論した」と発言しています。

隣のRBAがタカ派色を削除し、中立スタンスになったことから、RBNZもタカ派な内容を削除するのではないかと注目を集めています。

声明文の内容からタカ派な内容が削除された場合はNZドル売りが進む可能性があるのではないかと注目しています。

 

 

 

カナダ中銀

注目度:高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:6月の利下げに関するヒント

 

今回のカナダ中銀は据え置きが予想されており、6月の利下げ開始に注目が集まっています。

先日発表されたCPI(消費者物価指数)は市場予想を下回り、前年比2.8%と前月の数値を下回り順調に物価が低下しています。

このことから6月にも利下げするのではないかと注目されています。

声明文や記者会見から6月利下げに関するヒントが出てこないか注目です。

 

 

 

ECB理事会

注目度:やや高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:ユーロの上値重い

ポイント:6月利下げのヒント

 

3月のECB理事会でラガルドECB総裁は6月のデータを確認してと発言したことで、ECBは6月に利下げするのではないかとの観測が強くなっています。

このことから今回の理事会は注目度がやや低下しています。

3月の発言に続いて6月利下げに関するヒントが出てくるのか注目です。

 

 

 

FOMC議事要旨

3月FOMCではドットチャートの上方修正、年内の利下げ回数が修正されるのではないかと予想していましたが、結果は年内3回利下げ予想のままでした。

経済見通し・インフレ見通しは上方修正されており、この内容と利下げ予想についてどのような議論がされたのか議事要旨の内容に注目です。

利下げ回数の縮小に関する内容が出てくるようであればドルが買われる可能性があるのではないかと思っています。

 

 

 

2)経済指標

 

米CPI(消費者物価指数)

予想:3.4%

前回:3.2%

米国FRBは利下げ開始時期が先延ばしになるのではないかと注目が集まっています。

米国の物価指標であるCPI(消費者物価指数)が市場予想では前回値を上回る予想となっており、結果が市場予想を上回るようであれば利下げ開始時期の先送り観測が高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数

予想:2.3%、217K

前回:1.6%、221K

PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されています。

仕入れ価格が上昇すれば製品価格の上昇に繋がり、結果として物価の上昇に繋がります。

今回のPPI(生産者物価指数)の市場予想は前回値を大きく上回っており、予想通りの結果となれば今後のCPI(消費者物価指数)はさらに上昇するのではないかと注目しています。

 

 

 

英GDP

予想:0.1%

前回:0.2%

英国の経済状況を確認するため、GDPに注目です。

英国は6月にも利下げするのではないかと注目されており、GDPの結果が市場予想を下回る結果となれば利下げ観測も高まるのではないか注目しています。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

予想:79.0

前回:79.4

米国の景況感を確認するためミシガン大学消費者信頼感指数に結果に注目です。

米国は底堅い経済から利下げが先送りされるのではないかと注目されており、景況感が市場予想を上回るようであれば利下げ先送り観測がさらに高まるのではないかと注目しています。

また、同時に発表される期待インフレ率が上方修正されるようであれば、こちらも利下げ先送り観測に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

3)要人発言

 

今週はNZ・欧州・カナダで金融政策が発表されます。

金融政策発表後の要人発言に注目です。

それぞれの要人発言の注目ポイントは以下の通りです。

 

FRBは年内利下げ回数が3回と予想されており、利下げ期待が後退し年内2回、もしくは1回の利下げになるのではないかと注目されています。

また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。

 

ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。

今週のECB理事会で据え置きが発表され、6月に向けて利下げのヒントが出てこないか注目です。

 

英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。

利下げに関する発言が今後増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。

 

スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。

また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。

 

最後に日本は円安が進み、152円が強く意識されています。

先週はドル円が一時2022年高値151.95円を超えて、151.97円と1990年以来のドル高円安水準を記録したことで、財務省・金融庁・日銀による3者会合が開催され介入警戒がMAXに近づいてきています。

残るはレートチェックや介入準備などの発言を残すのみとなっており、本日も介入に関する発言やレートチェックが入らないかに注目しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

4月8日(月曜日)

 

18:00 EUR ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁発言

 

 

4月9日(火曜日)

 

00:15 CHF ジョーダンSNB総裁発言

00:30 GBP ブリーデンBOE副総裁発言

08:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言

09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数

21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)

 

 

4月10日(水曜日)

 

01:30 CHF シュレーゲルSNB副総裁発言

02:00 USD 米3年債入札

11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表

12:00 NZD オアRBNZ総裁発言

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)

21:45 USD ボウマンFRB理事発言

22:45 CAD カナダ中銀政策金利・声明文発表

23:30 USD 原油在庫量

23:30 CAD マックレムBOC総裁発言

 

 

4月11日(木曜日)

 

01:45 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言

02:00 USD 米10年債入札

03:00 USD FOMC議事要旨

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

21:45 EUR ECB理事会・政策金利・声明文発表

21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数

21:45 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

21:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見

 

 

4月12日(金曜日)

 

01:00 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言

02:00 USD 米30年債入札

02:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁

15:00 GBP 英GDP

15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

 

 

4月13日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

03:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁

04:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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