2024年2月1日
英中銀の金融政策発表に注目! 「2月1日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
日銀金融政策決定会合における主な意見では、金融正常化に向けた議論が今後本格化することが示され、金融正常化が意識され日本の長期金利は上昇し円買い圧力が強くなりました。
また、1月は円売りが大きく進んでいたことから、月末のリバランスによる円買いフローが入ったとの声もあります。
昨日発表されたフランス・ドイツの物価指標HICP(消費者物価指数)は市場予想を下回り、ECBの利下げ観測が進む結果となりました。
ADP雇用統計・労働コスト・シカゴPMIと米指標が軒並み市場予想を下回りドル売りが進みました。
FOMCでは市場予想通り据え置きが発表されました。
声明文では引き締めに関する部分の文言が削除されましたが、代わりに早期利下げをけん制する表現が盛り込まれています。
パウエルFRB議長は記者会見で「年内のある時点で利下げの可能性が高い」「バランスシートに関する詳細な協議を3月に開始する予定」などとハト派発言が出る場面もありましたが、「インフレが持続的に抑制されるとの確信が得られるまで、FOM
本日は英中銀の金融政策発表が予定されています。
インフレーションレポートが同時に発表される注目度の高い金融政策発表になっています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
英中銀
注目度:かなり高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:ややポンド買いが強い
ポイント:インフレーションレポートの内容と投票配分
英中銀は据え置きを予想されています。
注目は据え置きの場合、MPCメンバーの据え置き票が何票投じられるかです。
前回は据え置き票7票予想に対して6票となり、利上げ票が市場予想よりも多かったことからポンド買いで反応しました。
今回も市場予想は据え置き票7票が予想されているので、投票配分に注目しておきたいと思います。
また、今回は四半期に一度発表されるインフレーションレポートが公表されます。
インフレ見通しと経済見通しが上方修正されるようであればポンド買いが進むと思います。
インフレーションレポートの内容に注目しておきたいと思います。
2)経済指標
ISM製造業景況指数
先日発表された米国の製造業PMIが市場予想を上回る結果となっています。
底堅い経済の米国景況感を確認するためISM製造業景況指数に注目です。
ISM製造業景況指数の結果が強いと利下げ期待は後退するのではないかと注目しています。
3)要人発言
先週、今週と金融政策発表が続き、ブラックアウト期間が終了したことで要人発言が出てきます。
欧米英は金融政策発表後の発言で、声明文や記者会見と違う内容が出てこないか注目です。
また、利下げ時期のヒントに繋がる発言や、利下げに前向きな発言が出てこないか注目しておきたいと思います。
日本は金融正常化に関する発言、介入に関する発言に注目です。
特にドル円150円が近付くと口先介入が出始めます。
レベル感と併せて注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
2月1日(木曜日)
10:45 CNY 財新製造業PMI
17:30 SEK スウェーデン政策金利発表
17:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
18:15 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
18:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
20:30 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
21:00 GBP 英中銀金融政策・声明文・MPCメンバー投票配分・インフレーションレポート発表
21:30 GBP ベイリーBOE総裁記者会見
22:30 USD 米失業保険申請件数
22:45 EUR ラガルドECB総裁発言
23:45 USD 米製造業PMI(改定値)
2月2日(金曜日)
00:00 USD ISM製造業景況指数
02:00 USD アトランタ連銀GDPNow