英国はじめ欧州で金融政策発表ラッシュ! 「9月21日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年9月21日

英国はじめ欧州で金融政策発表ラッシュ! 「9月21日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日発表された英国CPI(消費者物価指数)は市場予想を大きく下回ったことでポンド売りが進みました。

本日発表の英中銀金融政策にも大きく影響するのではないかと思われます。

 

また、注目されていたFOMCは市場予想通り据え置きが発表されました。

経済見通しでは堅調な米国経済が示され、経済成長見通しは上方修正されています。

ドットチャートでは年内あと1回の追加利上げが予想され、来年や再来年の金利も通しも0.5%の上方修正となっています。

結果を受けて米金利が上昇しドル買いが進んでいます。

 

本日は中銀ウィーク2日目、英国をはじめスウェーデン、ノルウェー、トルコなど西側で金融政策発表が続くので注目しておきたいと思います。

また、昨日イエレン財務長官が「日本の円介入に関する見解は状況次第」「円のボラティリティを滑らかにする必要を理解」と発言したことなどから円買い介入の準備が整ったと受け止められています。

FOMCを受けてドル円が上昇し148円台に突入していることから介入には注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

英中銀

注目度:高い

織り込み度:0.25%利上げが8割、据え置きが2割

バイアス:ポンドの上値が重い

ポイント:利上げ幅とターミナルレート(利上げの最終水準)

 

今回の英中銀は何もなければ0.25%の利上げではないかと予想されています。

今回の英中銀の直前、昨日発表された英CPI(消費者物価指数)が市場予想を大きく下回りインフレ低下が見えたことで、据え置きの可能性の噂が出てきます。

据え置きとなれば大きくポンドが売られるのではないかと思います。

また、利上げとなっても据え置き支持のMPCメンバーが増えていたり、声明文や記者会見から利上げ終了が観測されるような内容となった場合もポンド売りが進むのではないかと思います。

先日発表された英国GDPがマイナス成長となっているだけに、引き締め後退の発表が出てくる可能性はあるのではないかと注目しています。

 

 

 

その他金融政策

今週は日米英の中銀以外にもいくつかの中銀から金融政策が発表されます。

スイス・スウェーデン・ノルウェーなどの金融政策は欧州の状況を確認するためにも内容に注目しておきたいと思います。

特にスイスは今回の利上げサイクル前は最大のマイナス金利幅を導入していたので、スイスの動向には注目しておきたいと思います。

また、今まで利下げを進めていたトルコ中銀ですが、中銀総裁が変わってからインフレ抑制のために利上げを続けています。

このまま利上げを続けるのか注目しています。

豪州はRBA理事会議事要旨を発表。

利上げ終了の可能性も高まっているRBA理事会の内容に注目です。

利上げ終了が観測されるような内容となっていれば豪ドルの上値が重くなるのではないかと注目しています。

 

 

 

 

2)経済指標

 

失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数

FRBは雇用市場に注目しています。

雇用市場を確認する先行指標として失業保険申請件数が注目されています。

失業保険申請件数は毎週発表されるため先行指標として注目されており、予想に対する強弱が変動しやすく振れ幅も大きい指標です。

また、同時に発表されるフィラデルフィア連銀製造業景況指数にも注目しています。

ハイペースで利上げを進めてきたことで製造業に影響が出ているのではないかと思います。

製造業がどこまで悪化しているのか、米国の経済状況を確認するためにフィラデルフィア連銀製造業景況指数に注目です。

 

 

 

3)要人発言

 

先週ECB理事会が終了し、ハト派な内容であったことからユーロが売られています。

理事会が過ぎたことでECB理事の発言が出てきます。

同じようにハト派な内容が出てくるのか、それとも理事会の内容に否定的な発言が出てくるのか、発言内容に注目です。

また、週後半には米国や英国の金融政策が発表されます。

そのあとに発言が出てくると思いますが、タカ派なのか、それともハト派なのか、金融政策の内容と違いがあるのか発言に注目です。

 

その他、日本では口先介入に警戒です。

ドル円は148円手前で介入警戒感が高まり上値が重くなっています。

仮に148円を超えた場合、一気に150円まで進む可能性があります。

口先介入、実弾介入が出てくるのか、発言のレベル感に注目です。

以下、去年の口先介入時のものです。

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

9月21日(木曜日)

 

16:30 CHF スイス国立銀行(SNB)政策金利発表

16:30 SEK スウェーデン政策金利発表

17:00 NOK ノルウェー政策金利発表

20:00 TRY トルコ政策金利発表

20:00 GBP 英中銀(BOE)政策金利・声明文・MPC投票配分

21:30 USD 米失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数

23:00 USD 米中古住宅販売件数

23:00 USD ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)

23:40 EUR シュナーベルECB専務理事発言

 

 

9月22日(金曜日)

 

12時ごろ JPY 日銀金融政策決定会合

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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