英金融政策と米物価指標に注目! 「5月8日週の注目点とイベントスケジュール」

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2023年5月8日

英金融政策と米物価指標に注目! 「5月8日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週はFOMCやECB理事会など注目の金融政策発表があり、ほぼ市場予想通りの結果となり利上げ終了が見えた米ドルは売りが進み、0.5%利上げが噂されていたユーロは若干ユーロ売りが進みました。

 

週末に発表された米雇用統計は雇用者数・失業率・平均時給と全て市場予想を上回る結果となり、米国経済の底堅さが確認されドル買いが進みました。

 

今週は欧米に続き英国の金融政策発表や米国の物価指標が予定されています。

また、今週は金融政策や指標以外に、リスク要因が意識される1週間になるのではないかと思っています。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

SuperThursday(英中銀金融政策発表)

注目点:かなり高い

織り込み度:0.25%利上げを織り込み済み

バイアス:ポンド高

ポイント:利上げ幅(投票配分)とインフレーションレポート

 

英国は欧米と比べても格段に物価高が進んでおり、物価は高止まりしています。

このことから0.25%利上げは織り込み済みとなっています。

一部では0.5%利上げの可能性も噂されています。

今回の利上げ幅がどのくらいになるのか、投票配分はどうなっているのか注目です。

 

また、今回は四半期に一度のインフレーションレポートが同時に発表されます。

インフレーションレポートでインフレ見通しがどのようになっているのか、現状では高止まりしているインフレ見通しが上方修正されないかに注目です。

インフレ見通しが上方修正されるようであれば、追加利上げの可能性に繋がりポンド買いが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

2)経済指標

 

米CPI(消費者物価指数)

5月FOMCの利上げでFRBの利上げは終了だと予想されています。

ただ、今回発表のCPI(消費者物価指数)が市場予想を大きく上回る結果となれば、追加利上げの可能性も出てくるかもしれません。

それ以上にマーケットの関心は予想よりもインフレが低下していることに期待しているのかもしれません。

大きくCPI(消費者物価指数)の結果が下回り、インフレ低下が確認されれば年内利下げ期待が高くなり、ドル売りが加速するのではないかと注目しています。

 

 

 

米PPI(生産者物価指数)

FRBによる利上げ終了の見通しから、次は年内利下げに関心が移っています。

インフレ低下、景気後退が進むようであれば利下げ期待が高まります。

PPI(生産者物価指数)は仕入れ価格であり、CPI(消費者物価指数)の先行指標になります。

PPI(生産者物価指数)が予想よりも大幅に低下していた場合はインフレ低下期待が高まり、利下げ期待に繋がりドル売りが進む可能性があるので注目しています。

 

 

 

英GDP

今回のGDPは月次GDPと1∼3月期の四半期GDPの速報値が発表されます。

英国は物価高が進み、人手不足などから景気後退が懸念されています。

英国は欧米と比べても格段に物価が高いので英中銀は追加利上げを進めないといけない状況ですが、景気後退が進んでいるようであれば追加利上げの妨げになるのではないかと注目しています。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率

米国はFRBのハイペース利上げが終了し、景気への影響を見極める展開になりました。

物価高と景気の状況を確認し、バランスをとっていくのではないかと思われています。

物価はまだ高い状況なので、景況感が強いままであれば追加利上げの可能性が残るのではないかと注目しています。

逆に、景況感が予想よりも悪かった場合は利下げ期待に繋がる可能性が出てくるのではないかと思います。

また同時に発表される期待インフレ率にも注目です。

順調に低下しているようであれば利上げ終了、年内利下げ期待に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

3)リスク要因

 

注目されているリスク要因は銀行・金融不安と債務上限問題の2点です。

SVB破綻に始まった金融不安は米中堅銀行の連鎖破綻の不安に変化しています。

先週はファーストリパブリック銀行の破綻に続き、「米地銀パックウエスト・バンコープは売却を含めて戦略的選択肢を検討している」と報じられ、「米地銀ウエスタン・アライアンス・バンコープは身売り含む複数の選択肢検討」との報道も出てきて連鎖破綻が強く意識される展開となっています。

銀行の連鎖破綻についてどこまで意識されるのか注目です。

次に債務上限問題ですが、イエレン財務長官は6月1日にも財政資金が枯渇し、一部支払いを履行できなくなる可能性に言及しており、債務上限に関する法案の成立に注目が集まっています。

債務上限に関する法案が議会通過に前向きなヘッドラインが出てくるとリスクオフが後退しますが、民主党と共和党の対立が平行線のままであれば債務上限問題が意識されリスクオフが進むと思います。

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

5月8日(月曜日)

 

英国市場休場(英国王戴冠式記念で祝日)

 

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(3月10日分)

23:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

 

 

5月9日(火曜日)

 

09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数

10:30 AUD 豪小売売上高

17:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)

 

 

5月10日(水曜日)

 

01:05 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

02:00 USD 米3年債入札

02:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言

15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)

20:20 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)

23:30 USD 原油在庫量

 

 

5月11日(木曜日)

 

01:00 CHF ジョーダンSNB総裁発言

02:00 USD 米10年債入札

03:00 USD 米月次財政収支

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(4月28日分)

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

20:00 GBP 英中銀金融政策発表・声明文・MPC投票配分・インフレーションレポート

20:30 GBP ベイリーBOE総裁記者会見

21:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言

21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)・失業保険申請件数

22:15 GBP ベイリーBOE総裁発言

23:15 USD ウォラーFRB理事発言

 

 

5月12日(金曜日)

 

02:00 USD 米30年債入札

02:30 EUR デギントスECB副総裁発言

15:00 GBP 英1∼3月期GDP(速報値)・月次GDP

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)

16:15 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

17:00 EUR デギントスECB副総裁発言

20:15 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

 

 

5月13日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

08:45 USD ジェファーソンFRB理事発言

23:30 USD クックFRB理事発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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