2024年5月22日
英CPI(消費者物価指数)に注目 「5月22日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英CPI(消費者物価指数)
英中銀は利下げ支持のメンバーが2名に増え、6月利下げの可能性が出てきています。
今回のCPI(消費者物価指数)の結果が順調に低下しているようであれば6月利下げの可能性が高まるのではないかと思います。
NZ四半期小売売上高
RBNZの利下げ見通しは25年としていますが、一部では年内の可能性もあるのではないかと予想しています。
小売売上高の結果が市場予想を下回るような結果となれば、景気後退懸念から利下げ期待に繋がるのではないかと思います。
2)要人発言
各国、利下げ時期と利下げ回数に注目が集まっています。
ECBは6月利下げが濃厚、カナダ中銀は6月利下げの可能性あり、英中銀は6月利下げの可能性が少し高まってきた状況です。
今後、6月に利下げが実施されるのか、利下げの可能性が出てくるのか、各国の要人発言の内容に注目しておきたいと思います。
また、年内の利下げ回数や追加利下げのペースについて発言が出てこないかにも注目しています。
FRBは強い経済と根強いインフレ圧力により利下げ先送り観測が高まっていましたが、弱い雇用統計などで再度利下げ期待が高まってきています。
また、一昨日の市場予想を下回るCPI(消費者物価指数)や小売売上高の結果を受けて、さらに利下げ期待が高まっています。
一部では年内の利下げが出来ない可能性も予想されていましたが、再度9月利下げの可能性も高まってきています。
利下げ開始を9月にするのか、12月にするのか、来年に持ち越すのか、発言内容に注目しておきたいと思います。
3)円安・介入警戒
ドル円160円超えたことから円買い介入が始まり、3度もしくは4度の円買い介入でドル円は153円台まで下落しました。
マーケットも円買い介入によって上値の重い展開を意識するようになっています。
このままドル円が153円~157円のどこかで落ち着くのか、再度157円を超えて160円を目指す展開となるのか注目です。
また、円買い介入がどの水準で実施されるのかにも注目です。
現在、ドル円の上値は157円が節目として注目されており、157円を超えた時に介入の動きが出てくるのかに注目です。
そのほか、欧州や米国がいつまで介入を許容してくれるのか、海外の反応にも注意しておきたいと思います。
イエレン財務長官は「G7国の通貨は市場で決定されるべき」「為替介入はまれな行為であるべき、他国への伝達必要」との考えを改めて強調し、日本当局による円買い介入にけん制するような発言をしています。
このように海外から介入に否定的な反応が出てきた場合は介入がしにくくなり、再度ドル円が上昇し始める可能性が出てくると思います。
ドル円の動きと水準、介入に関する発言などに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
5月22日(水曜日)
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
17:05 EUR ラガルドECB総裁発言
21:45 GBP ブリーデンBOE副総裁発言
23:00 USD 米中古住宅販売戸数
23:30 USD 原油在庫量
5月23日(木曜日)
G7財務相・中央銀行総裁会議
02:00 USD 米20年債入札
03:00 USD FOMC議事要旨(5月1日分)
05:10 NZD オアRBNZ総裁発言
07:45 NZD NZ四半期小売売上高