2023年5月12日
英GDPとミシガンに注目! 「5月12日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日発表された米PPI(生産者物価指数)は順調に低下してきており、インフレ低下要因として受け止められドル売りが進みました。
また、米地銀パックウエスト・バンコープの預金が流出していたことがわかると株価が大きく下落、予想を下回る四半期決算を発表したウォルト・ディズニーが8.7
債務上限問題についても「バイデン大統領と議会指導
また、昨日の英中銀は市場予想通り0.25%利上げを実施しましたが、同時に発表されたインフレーションレポートでGDP見通しが大幅に上方修正され、インフレ見通しも若干上方修正されたことでポンド買いで反応しています。
本日は英国のGDP速報値が発表されます。
昨日の英中銀インフレーションレポートで示されたように強いGDPが発表されるのか注目です。
またミシガン大学消費者信頼感指数と期待インフレ率にも注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英GDP
今回のGDPは月次GDPと1∼3月期の四半期GDPの速報値が発表されます。
英国は物価高が進み、人手不足などから景気後退が懸念されています。
英国は欧米と比べても格段に物価が高いので英中銀は追加利上げを進めないといけない状況ですが、景気後退が進んでいるようであれば追加利上げの妨げになるのではないかと注目しています。
ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率
米国はFRBのハイペース利上げが終了し、景気への影響を見極める展開になりました。
物価高と景気の状況を確認し、バランスをとっていくのではないかと思われています。
物価はまだ高い状況なので、景況感が強いままであれば追加利上げの可能性が残るのではないかと注目しています。
逆に、景況感が予想よりも悪かった場合は利下げ期待に繋がる可能性が出てくるのではないかと思います。
また同時に発表される期待インフレ率にも注目です。
順調に低下しているようであれば利上げ終了、年内利下げ期待に繋がるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
注目されているリスク要因は銀行・金融不安と債務上限問題の2点です。
SVB破綻に始まった金融不安は米中堅銀行の連鎖破綻の不安に変化しています。
先週はファーストリパブリック銀行の破綻に続き、「米地銀パックウエスト・バ
銀行の連鎖破綻についてどこまで意識されるのか注目です。
次に債務上限問題ですが、イエレン財務長官は6月1日にも財政資金が枯渇し、一部支払い
債務上限に関する法案が議会通過に前向きなヘッドラインが出てくるとリスクオフが後退しますが、民主党と共和党の対立が平行線のままであれば債務上限問題が意識されリスクオフが進むと思います。
◎本日のイベントスケジュール
5月12日(金曜日)
15:00 GBP 英1∼3月期GDP(速報値)・月次GDP
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
16:15 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
17:00 EUR デギントスECB副総裁発言
20:15 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率
5月13日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
08:45 USD ジェファーソンFRB理事発言
23:30 USD クックFRB理事発言