要人発言が多数で各国金利がどう動くのか!? 「3月22日週の注目点とイベントスケジュール」

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2021年3月21日

要人発言が多数で各国金利がどう動くのか!? 「3月22日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週注目のFOMCは金利高について触れられず、金利上昇は自然にまかせるスタンス。

また、3月末で緩和が終了するSLR(米銀資本規制)を継続しないことを発表しました。

コロナ禍でSLR(米銀資本規制)を緩和したことで銀行による国債保有がしやすい状況でしたが、緩和が終了するということで銀行による国債保有が難しくなり、米金利の上昇につながるのではないかと思われています。

先週末、パウエルFRB議長からSLR(米銀資本規制)の終了が発表されると米金利は上昇しています。

 

他にも先週は英中銀や日銀など政策金利発表ラッシュでしたが、FRB以外は金利上昇を抑えたい模様で、中銀によるスタンスの違いが明確になってきました。

金利がマーケットの中心となっている現在、政策スタンスの違いが金利のどのように影響し、金利がどのように推移していくのか、今週も金利から目が離せない状況となりそうです。

 

目次

◎今週の注目点

 

1)要人発言

 

今週は要人発言が多数予定されていて、発言内容でマーケットが動くのではないかと思われ、各中銀要人の発言は以下の内容に注目しています。

 

FRB

先週FOMCで長期ゼロ金利政策を発表し、緩和政策も継続することが発表されました。

FOMCの内容について、各理事・地区連銀総裁がどのように考えているのか注目です。

また、週末にパウエルFRB議長はSLR(米銀資本規制)の月末終了を発表しました。

SLR(米銀資本規制)の終了は銀行の国債保有を難しくし、米金利の上昇にもつながるのではないかと予想されます。

今週はパウエルFRB議長の議会証言もあります。

SLR(米資本規制)についてどのような考えを持っているのか、金利の上昇についてどのような考えを持っているのか注目です。

 

 

ECB

先日の理事会ではPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の購入ペースを加速すると発表しています。

記者会見の内容などを見ても、ECBとしては金利高・ユーロ高を懸念しているように感じます。

ただ、このような決定や見解は委員によって意見は分かれているのではないかと思われます。

各委員、発表された政策についてどのような考えを持っているのか、タカ派とハト派の割合がどうなっているのか、発言に注目しています。

また、フランスやイタリアがコロナ感染拡大により再度ロックダウンに突入するなど、欧州では経済不安が残っています。

英国と欧州は北アイルランドの国境問題で再度揉めています。

この辺りの問題についても各国の要人から発言がないか注目です。

 

 

BOE

英中銀も緩和政策の継続を発表しました。

マイナス金利については否定的な見解を示したこともあり英金利は上昇していて、次は利上げについて注目が集まると思われます。

BOEがどのタイミングで利上げに動くのか、金利上昇についてどのように考えているのか、発言に注目です。

 

 

 

2)金利

 

先週末、パウエルFRB議長がSLR(米銀資本規制)の3月末終了を発表したことで、米金利は上昇しています。

銀行による米国債保有が難しくなることが要因だと思われます。

今週は米中期国債の入札があり、SLR(米銀資本規制)の3月末終了を発表を受けてどのような結果になるのか、金利が上昇を続けるのか注目です。

 

また、日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)のターゲットを0.25%に拡大を発表していますが、低金利を続けるとしています。

金融政策発表後の日本の金利は小幅上昇、今週も上昇を続けるのか注目です。

日本の金利が横ばいで、米金利が上昇するようであれば日米金利差が拡大し、ドル円の上昇要因になるのではないかと思われます。

 

また、金利上昇は豪州やNZ、カナダなど資源国でも上昇しており、資源国通貨の買いにも繋がっています。

資源国の金利上昇にも注目です。

 

 

 

3)製造業・サービス業・総合PMI

 

今週は製造業・サービス業・総合PMIの速報値が発表されます。

米国では経済対策案が成立し、現金給付も始まっています。

ロックダウンも解除され、コロナ禍からの回復に向かっていることから、PMIは大きく回復するのではないかと注目されています。

逆に欧州ではコロナ感染拡大しており、PMIは低下するのではないかと思われます。

今回のPMIは速報値なので予想と乖離することが多く、マーケットの反応も大きくなる可能性があるので要注目です。

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

3月22日(月曜日)

 

21:00 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言

22:00 EUR バイトマン・ドイツ連銀総裁発言

22:00 USD パウエルFRB議長発言

23:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

23:00 USD 米中古住宅販売戸数

 

 

3月23日(火曜日)

 

00:15 EUR シュナーベルECB専務理事発言

00:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言

02:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

02:30 USD クオールズFRB副議長発言

16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金

17:40 GBP ホールデンBOE主席エコノミスト発言

18:55 GBP カンリフBOE副総裁発言

19:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

20:00 GBP カンリフBOE副総裁発言

20:50 GBP ベイリーBOE総裁発言

22:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言

23:00 USD 米新築住宅販売戸数

 

 

3月24日(水曜日)

 

01:00 USD パウエルFRB議長、イエレン財務長官発言(米下院金融サービス委員会で証言)(コロナウイルス支援・救済・経済安全保障(CARES)法について証言)

02:00 USD 米2年債入札

03:15 CAD グラヴェルBOC副総裁発言

03:45 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

06:45 NZD NZ貿易収支

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(1月21日分)

16:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)

17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

21:30 USD 米耐久財受注

22:45 USD 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

23:00 USD パウエルFRB議長、イエレン財務長官発言(米上院銀行委員会で証言)

23:30 USD 原油在庫量

 

 

3月25日(木曜日)

 

EUサミット(首脳会談)

 

00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)

02:00 USD 米5年債入札

02:35 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

04:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

08:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言

16:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数

17:30 CHF スイス国立銀行(SNB)政策金利発表

18:30 EUR ラガルドECB総裁発言

18:30 GBP ベイリーBOE総裁発言

21:30 USD 米GDP(確定値)・新規失業保険申請件数

23:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

 

 

3月26日(金曜日)

 

EUサミット(首脳会談)

 

02:00 USD 米7年債入札

02:00 EUR デギントスECB副総裁発言

02:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言

04:00 MXN メキシコ政策金利発表

08:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

16:00 GBP 米小売売上高

18:00 EUR ドイツIFO景況指数

21:30 USD 米PCEデフレーター

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数

 

 

3月27日(土曜日)

 

00:00 CAD カナダ財政収支

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

3月28日(日曜日)

 

欧・英サマータイム突入

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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