2024年3月27日
豪CPIと要人発言、季節要因に注目! 「3月27日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は鈴木財務相が「行き過ぎ
ロンドンFIXにかけては月末・期末が近いことからドル買いフローが観測され、ドル円は全日高値を抜けて一時151.60円まで上昇しました。
ロンドンFIXにかけたドル買いフロー以外は材料難から方向感に乏しく小動きな展開が続きました。
本日は豪州でCPI(消費者物価指数)が発表されますが、それ以外では指標などイベントが少なく、昨日同様に方向感なく小動きな展開になるのではないかと思います。
ただ、仲値やロンドンFIXなどにかけては特殊フローから急な値動きに注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
豪CPI(消費者物価指数)
予想:3.5%
前回:3.4%
RBAは先日の理事会で追加利上げに関する文言を削除するなどハト派にスタンスを変更しています。
CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回り、前回値よりも低下していれば利下げ期待が高まり、豪ドルが売られるのではないかと注目しています。
豪小売売上高
予想:0.4%
前回:1.1%
RBAは先日の理事会で追加利上げに関する文言を削除するなどハト派にスタンスを変更しています。
小売売上高が市場予想を下回り、豪経済の悪化が確認されればRBAの利下げ期待が高まり、豪ドルが売られるのではないかと注目しています。
2)要人発言
金融政策発表ラッシュが先週で通過したことで、次の金融政策に向けて注目が移っています。
FRBは年内利下げ回数が3回と予想されており、利下げ期待が後退し年内2回の利下げになるのではないかと注目されています。
また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。
ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。
一部ではさらに利下げの前倒しもあるのではないかと注目されています。
英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。
利下げに関する発言が今後増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。
スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。
また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。
最後に日本は円安が進み、152円が強く意識されています。
円安が進み再度152円に近付いた場合、口先介入が出てこないか注目です。
先日は神田財務官が「行き過ぎた変動にはあらゆる手段を排除せずに適切な行動を取る」「すでに準備はできている」と発言し、昨日は鈴木財務相が「行き過ぎた動きにあらゆる手段を排除せず適切に対応」と発言するなど、発言のレベル感としてはかなり高まっています。
本日も介入に関する発言のレベル感が高まらないか、レートチェックが入らないかに注目しておきたいと思います。
3)季節要因
今週は、月末週であり、四半期末週、日本は年度末の週でもあります。
米国などキリスト教系の国ではイースター休暇に入ります。
そのため実需の特殊フローが出てくる可能性があります。
東京・欧州・NYそれぞれの市場のオープン・クローズ前後、また仲値やロンドンFIXなどは大きな特殊フローが出やすいので注意しておきたいと思います。
金曜日は週末・月末・四半期末・年度末がイースター休暇の初日で、多くの国が休場で取引量が激減しているという状況でPCEデフレーターなどの指標が発表されます。
値が飛ぶ、約定しにくいなどのリスクがあるため、ポジション調整はしっかりとしておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月27日(水曜日)
09:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)
10:00 JPY 田村日銀審議員発言
17:30 SEK スウェーデン中銀政策金利・声明文発表
18:00 EUR チポローネECB専務理事、カザークス・ラトビア中銀総裁発言
23:00 CHF スイスSNB四半期報告書
23:30 USD 原油在庫量
3月28日(木曜日)
米債券市場短縮取引(聖金曜日の前営業日)
02:00 USD 米7年債入札
07:00 USD ウォラーFRB理事発言
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(3月19日分)
09:30 AUD 豪小売売上高