金融政策発表ラッシュ通貨で要人発言に注目の1週間! 「11月6日週の注目点とイベントスケジュール」

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2023年11月6日

金融政策発表ラッシュ通貨で要人発言に注目の1週間! 「11月6日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は期待外れの日銀からドル円は一時151.76円まで上値を伸ばしました。

神田財務官は「スタンバイです」と昨年の介入前と同じ発言をしたことで介入警戒感はかなり高い状態まで進んでいます。

 

FOMCでは追加利上げの可能性は残したものの、金利上昇や中東情勢、政府機関の閉鎖などのリスク要因を挙げ、追加利上げには消極的な姿勢が確認されました。

週末の雇用統計やISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで追加利上げに期待は大きく後退し、ドル売りが進みドル円は149円付近まで下落しています。

 

今週は重要指標が少なく、先週・先々週と中銀金融政策発表ラッシュを通過したことで要人発言が注目されています。

金融政策で発表された内容と、要人発言が同じなのか、それとも否定する内容が出てくるのか発言内容に注目です。

目次

◎今週の注目点

 

1)要人発言

 

FRB

先週のFOMCで年内追加利上げの可能性は残したものの、金利の上昇が利上げの代替手段となっているとして金利上昇リスクに言及しました。

また、中東リスクや政府機関の閉鎖リスクなどにも言及し、追加利上げに対しては消極的な姿勢でした。

12月のFOMCに向けて追加利上げがあるのか要人発言に注目です。

金利上昇、中東リスク、政府機関の閉鎖などリスク要因に加えて、経済指標の結果を受けて利上げの可能性が高まるのか、利上げ終了なのか注目です。

先週の雇用統計やISMなどの結果が市場予想を下回ったことで利上げ期待は後退しています。

 

 

 

ECB

ECB理事会では利上げ終了の可能性が高まっています。

また、欧州は景気後退が進んでおり、景況感も悪化しています。

来年には利下げがあるのではないかと注目されています。

景気・景況感についてどのような発言が出てくるのか、利下げについて発言が出てくるのか注目です。

 

 

 

英中銀

先週の英中銀で据え置きを発表し、MPCの投票配分も据え置き票が増えていました。

英国は米欧と比べ物価は高止まり、景気は大きく悪化しており、スタグフレーションの可能性がかなり高くなっています。

英中銀は利上げ終了し、早い時期に利下げがあるのではないかと注目されており、来年の利下げについて発言が出てこないか注目されています。

 

 

 

日銀・政府当局

先週ドル円は一時151.76円まで上昇し、神田財務官は「スタンバイです」と発言し介入警戒が高まっています。

その後発表された雇用統計などが市場予想を下回ったことで150円割れしていますが、円安トレンドは変わっていないと思います。

再度円安が進み始めた時に、再度150円を超えた時に介入の可能性について発言があるのか、発言に変化が出てくるのか注目です。

「スタンバイ」との発言は昨年の介入前に出てきていることから、「スタンバイ」はかなり介入警戒レベルの高い発言ではないかと思います。

 

以下、去年の口先介入時のものです。

 

 

 

 

2)金融政策

 

RBA理事会

注目度:高い

織り込み度:据え置きをかなり織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:インフレ・経済見通しと来年の利下げ見通しについて

 

RBAは据え置きを続けており利上げ終了が織り込まれています。

注目はインフレや経済の見通しと、来年の利下げについて声明文の内容に注目です。

中国と経済的につながりの深い豪州は、中国の景気悪化の影響を受けているのではないかと思います。

また、RBAはもともとハト派色が強い中銀なので利下げにも積極的ではないかと注目しています。

 

 

 

3)経済指標

 

英四半期GDP(速報値)

英国はEUからの離脱、コロナ、ウクライナ情勢、ハイペースの利上げなど、景気後退要因が続いており、欧州や米国と比べて景気後退が懸念されています。

どこまで景気が悪化しているのか、GDPの結果に注目です。

また、今回は速報値なので予想と結果に大きく乖離が出てくる可能性があるので注目です。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率

米国は強い経済でソフトランディングの可能性が高まっています。

景気の先行指標として、ミシガン大学消費者信頼感指数で今後の米国の景況感を確認したいと思います。

特に今回は速報値なので、予想と結果が乖離する可能性があるので注目です。

また、同時発表される期待インフレ率にも注目です。

FRBはインフレ抑制のため利上げを進めてきています。

期待インフレ率が、FRBが予想しているインフレ見通しよりも高いようであれば追加利上げの可能性が高まり、来年の利下げ期待は後退するのではないかと注目しています。

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

11月6日(月曜日)

 

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(9月21日分)

17:35 EUR デギントスECB副総裁発言

17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)

17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)

18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)

18:30 GBP 英建設業PMI

21:45 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

 

 

11月7日(火曜日)

 

00:00 CAD IveyPMI

01:00 USD クックFRB理事発言

02:00 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言

03:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

12:30 AUD RBA理事会・金融政策・声明文発表

22:30 CAD カナダ貿易収支

22:30 USD 米貿易収支

22:30 EUR エンリアECB銀行監督委員長発言

23:15 USD バーFRB副議長発言

23:50 USD シュミッド・カンザスシティ連銀総裁発言

 

 

11月8日(水曜日)

 

00:00 USD ウォラーFRB理事発言

02:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

03:00 USD 米3年債入札

03:30 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言

04:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

09:30 AUD 豪建築許可件数

16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)

17:45 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト、カザークス・ラトビア中銀総裁発言

18:00 EUR ウンシュ・ベルギー中銀総裁、マクルーフ・アイルランド中銀総裁発言

18:30 GBP ベイリーBOE総裁発言

19:15 USD クックFRB理事発言

20:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

21:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

23:00 EUR エンリアECB銀行監督委員長発言

23:15 USD パウエルFRB議長発言

 

 

11月9日(木曜日)

 

00:30 USD 原油在庫量

03:00 USD 米10年債入札

03:40 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

04:00 USD バーFRB副議長発言

06:45 USD ジェファーソンFRB副議長発言

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(10月31日分)

17:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

17:10 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

17:30 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言

22:30 USD 米新規失業保険申請件数

23:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

 

 

11月10日(金曜日)

 

01:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

01:45 CAD ロジャースBOC副総裁発言

02:00 USD パエゼ・セントルイス連銀総裁発言

02:30 EUR ラガルドECB総裁発言

03:00 USD 米30年債入札

04:00 USD パウエルFRB議長発言

09:30 AUD RBA四半期金融政策報告

16:00 GBP 英四半期GDP(速報値)

21:30 EUR ラガルドECB総裁発言

21:30 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言

23:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

 

 

11月11日(土曜日)

 

00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

00:20 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

04:00 USD 米月次財政収支

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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