雇用統計でドル円145円は目指せるのか!? 「7月7日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年7月7日

雇用統計でドル円145円は目指せるのか!? 「7月7日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日はADP雇用統計やISM非製造業景況指数が市場予想を大きく上回る結果になり米金利は上昇、ドル買いが進みました。

結果を受けて7月FOMCの利上げ確率は9割を超え、9月FOMCの利上げ確率も3割になっています。

 

本日はNFP雇用統計が予定されているので、ADP雇用統計を否定するのか、それとも肯定する形になりドル円145円台を目指すのか注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

カナダ雇用統計・失業率

カナダ中銀は一度利上げを停止しましたが、高止まりする物価高で追加利上げを発表しました。

その後発表された5月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%と予想と一致するも、前月の+4.4%から伸びが鈍化し、伸び率は約2年ぶりの低い水準となったことから7月の追加利上げの確率は6割から3割程度に低下しています。

今回の雇用統計で雇用市場のゆるみが確認されれば、人件費の低下から物価は低下、利上げ期待の後退につながるのではないかと注目しています。

 

 

 

NFP雇用統計・失業率

物価上昇の要因の1つである人件費の高騰を確認するために平均時給が市場予想を下回るか、前回値と比べて低下しているのかに注目しています。

雇用者数と失業率よりも平均賃金に注目し、その上で失業率が悪化しているのかに注目したいと思います。

平均時給や失業率が悪化していた場合、年内利下げ期待が進み金利低下・ドル安が進むのではないかと思います。

金利と併せて注目しておきたいと思います。

 

 

 

 

2)リスク要因

 

日銀介入リスク

ドル円は昨年の介入水準である145円の攻防が続いています。

政府や財務相からは円安をけん制する発言が出てきており、介入リスクが高まっています。

口先介入のレベルは中程度から重い発言に近づいていいます。

今後、「介入をいつでもやる用意がある」といった発言や三者会合、米国との調整などが出てくると介入の可能性がより高まり、レートチェックが出てきた場合はいつ介入が実施されてもおかしくない、介入の準備はできたと受け止められるのではないかと考えています。

日銀・政府・財務相の発言に注意しておきたいと思います。

 

 

 

米株価暴落リスク

米国はFRBによるハイペース利上げの影響で少しづつ景気後退が表面化しています。

製造業・サービス業・総合PMIやISM製造業景況指数は景気悪化のサインが見えており、このまま景気後退となれば株価は下落するのではないかと思います。

また、昨日発表されたADP雇用統計やISM非製造業景況指数の数字が良かったことで追加の引き締め警戒に繋がり、株価は大きく下落しています。

そのうえで注意しておきたいのがSVB破綻から始まった中小銀行の規制強化です。

銀行規制強化は引き締め効果と同様の効果があるため、FRBが利上げを停止しても引き締め効果が続き、株価下落を引き起こすのではないかと思います。

米株下落によるリスクオフには注意しておきたいと思います。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

7月7日(金曜日)

 

17:30 EUR デギントスECB副総裁発言

18:00 EUR ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁発言

21:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)

21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

23:30 GBP マンBOE外部理事発言

 

 

7月8日(土曜日)

 

00:30 USD クールズビー・シカゴ連銀総裁発言

01:45 EUR ラガルドECB総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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