2018年9月7日
雇用統計発表と各国通商協議が注目! ~2018年9月7日の注目点と見通し~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
◎経済指標スケジュール
9/7(金曜日)
ユーロ圏財務相会合
10:30 AUD 住宅ローン
15:00 EUR ドイツ貿易収支
15:45 EUR フランス貿易収支
16:30 GBP Halifax住宅価格指数
18:00 EUR 欧州GDP
21:30 USD ローゼングレン・ボストン連銀総裁発言
21:30 USD NFP雇用統計・平均時給・失業率
21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
22:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
22:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
23:00 CAD Ivey購買部協会指数
9/8(土曜日)
01:45 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
23:45 USD ローゼングレン・ボストン連銀総裁発言
9/9(日曜日)
スウェーデン総選挙
◎本日の注目材料
1)カナダ利上げ観測とNAFTA再交渉
ウィルキンスBOC副総裁発言の発言によると、NAFTA再交渉が決裂しても利上げに踏み切ると発言。 昨年は、副総裁の発言後に総裁の利上げ発言で一気にCADは買われる展開に。。。 今回も追随発言が出てもおかしくはないと思います。 また、交渉が決裂してもとは言いながらも、NAFTA交渉が合意するに越したことはないと思います。 利上げ確率まだ織り込まれていません。 今後の発言、再交渉の進捗状況が注目されると思います。
↓↓↓先日のBOC声明文など、以下にまとめています。参照ください。↓↓↓
2)米中関税・貿易戦争問題(日本)
今週にも対中関税第3弾、2000億ドル規模の追加関税を発動との事でしたが、今だ正式発表はありません。 また、中国は追加関税が発動されるようなら報復処置をとると発言しています。 気になるのは、中国と米国の輸入量(輸入額)の違いです。 米国は2000億ドルの追加関税は可能ですが、同規模の報復関税は中国には不可能だと思います。 注目は、報復処置が関税以外でどのような処置をとるのかも注目点ではないかと思います。 (この記事をまとめているときに、次の標的は日本だとの事 : WSJ参照 日本に関しては別でまとめたいと思います)
3)雇用統計
本日は雇用統計です。 最近の雇用統計で一番注目すべきは、平均時給です。 新規雇用と平均時給が逆の結果になった場合、時給の方向に行くことが多くなってきています。 また、個人的には米国の雇用統計よりも、カナダ雇用統計に注目しています。 上記注目点でも挙げたように、カナダは利上げを織り込み始めているところです。 そのためにも雇用統計の結果は重要視されます。 注目度が上がれば大きく動く可能性が高くなります。 本日雇用はカナダに注目したいと思います。
4)週末要因
週末にはスウェーデン選挙が予定されていますが、為替(主要8通貨)に大きな影響はないと思っています。 ただ、もう一つの懸念は英国です。 先週もそうでしたが、英国政治は日曜に動きます。 Brexit交渉期限や党大会が近づいているため、何かが出てくる可能性はあります。 カナダNAFTA交渉もしかりです。 週末に向けたポジション調整はしっかりとしたいと思います。
↓↓↓英国に関しては以下も併せて参照ください。↓↓↓
ポンド急騰からの急落! さすが殺人通貨ポンドの急騰・急落の背景!
◎保有中のポジションと戦略
EUR/USDのShortポジションをホールド中。 イタリアとドイツの長期金利差が縮小してきていることが懸念事項。 新興国通貨売りが落ち着いてきたことによるドル買いの鈍化。 この2点に注意しながら、早めに逃げることが出来るようにしておきたいと思います。
AUD/USDのShortポジションをホールド中。 昨日オーストラリアの住宅ローン関連で追加情報。 民間銀行の住宅ローン金利引き上げが広がっているようです。 本日発表の住宅ローン比率も気になります。 豪ドルの動きが遅いのと、住宅ローン金利の引き上げ=RBAの政策金利据え置きに少し疑問が出え来たことを懸念。 ストップ、リミットをタイトにして早めに逃げれるようにしたいと考えています。
CAD/JPYのLongポジションを新規エントリー。 ウィルキンスBOC副総裁発言を受けてCADをLongしています。 昨年のBOC利上げもウィルキンスBOC副総裁発言からでした。 次回会合に向けて利上げを織り込んでいくことを期待して、長期目線で考えています。 注意したいのは利上げ否定発言と、本日発表の雇用。 雇用の大幅な悪化の時は逃げたいと思います。
◎記録室
通貨強弱グラフ、株価、長期金利、要人発言を記録しています。
↓↓↓9月6日分は以下を参照ください。↓↓↓