2021年9月9日
ECB理事会でサプライズ発表はあるのか!? 「9月9日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はカナダで金融政策が発表されましたが、予想通り現状維持。
声明文ではややハト派だったことからカナダドルは売りで反応しました。
その後、原油価格の上昇などから一時的に買い戻されましたが、相対的にはカナダドルの上値は重くなっています。
また、英中銀MPCメンバーからは、タカ派発言とハト派発言が出てきました。
ベイリーBOE総裁は8人のMPCメンバーは引き締め容認4人と反対4人まできたと発言。
引き締め期待が高まったことでポンド買いに繋がりました。
欧州では本日の理事会で引き締めに動くのではないかとの期待から株価下落、欧州株の下落はリスクオフに繋がり一時ドル買いが進みました。
本日のECB理事会は大きく動く可能性があるのではないかと思います。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会
注目度:かなり高い
織込み度:QE減額を織り込み始めている
バイアス:ややユーロ買い
ポイント:PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額
先週から今週にかけてPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額を織り込み始め、前日の予想では5割くらい減額予想が出ているイメージです。
ECBは物価目標2%に設定しているが、多くの国でHICP(消費者物価指数)が2%を超えてきている。
一部の国では3%を超えてきていることからインフレが懸念され、引き締めを検討するべきだとタカ派発言が出てきている。
特にコロナ対応として使われるPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)は、コロナ禍経済から回復したのであれば減額すべきとの声が多く出ている。
今回の会合でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額について議論されるのかに注目が集まり、減額が発表されるのかに注目が集まっている。
ここ数週間でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額期待は高まり、ユーロが上昇していることから、全く議論されず、ラガルドECB総裁発言の記者会見でも減額について見えてこなければ、ユーロは一旦売り戻される可能性があります。
逆に、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額に具体的な内容が出てくるとユーロ買いに繋がる可能性があるので要注目です。
2)要人発言
昨日も英国MPCメンバーの発言でポンドは大きく動きました。
本日も多数の要人発言が予定されており注目です。
特にFOMCメンバーは来週からブラックアウト期間に突入することから、再来週のFOMCの内容を確認しようと発言に注目が集まっています。
タカ派発言が出てくるか、テーパリングだけでなく利上げについてのヒントが出てくるかにも注目です。
また、昨日据え置きを発表したカナダ中銀のマックレム総裁の発言にも注目。
昨日の金融政策について発言があるか、経済見通しについて発言があるか注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
9月9日(木曜日)
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
17:35 AUD デベルRBA総裁補佐発言
20:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
20:45 EUR ECB理事会・金融政策・声明文・スタッフ予想発表
21:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
21:30 USD 米新規失業保険申請件数
9月10日(金曜日)
ユーロ圏財務相会合
00:00 USD 原油在庫量
00:05 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、エバンズ・シカゴ連銀総裁発言
01:00 CAD マックレムBOC総裁発言
02:00 USD 米30年債入札
02:00 USD ボウマンFRB理事発言
03:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
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