2024年1月25日
ECB理事会と米GDP(速報値)に注目! 「1月25日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は欧米英で製造業・サービス業・総合PMIの速報値が発表され、欧州ではフランス・ドイツ・ユーロ圏ともに製造業が市場予想を上回ったもののサービス業が市場予想を下回る結果となり、本日にECB理事会を控えていることもありユーロは方向感に乏しい展開となりました。
英国は製造業・サービス業・総合ともに市場予想を上回る結果となり、底堅い景況感が確認されたことでポンド買いが大きく進みました。
米国も製造業・サービス業・総合ともに市場予想を上回り、製造業に至っては市場予想47.9と不況予想に対して50.3と好況を予想する結果となりました。
製造業・サービス業・総合PMI(速報値)の結果を受けて米金利の上昇とともにドルの買い戻しが進みました。
カナダ中銀は市場予想通りの据え置きを発表、声明文では前回までの「必要があればさらに利上げをする
本日はECB理事会と米国のGDP(速報値)が発表されます。
ECB理事会はサプライズがなければ大きな値動きにはつながらないと思っています。
米GDP(速報値)は結果次第で3月FOMC利下げ確率に多く影響するのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
ECB理事会
注目度:高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:景気見通しと利下げ見通し
ECB理事会は据え置きが予想されています。
注目は利下げ見通しです。
欧州は景気悪化が懸念されており、欧州最大の経済圏であるドイツはマイナス成長となりました。
欧州は米国よりも景気見通しが悪化していることから、ECBはFRBよりも先に利下げをするのではないかと注目されています。
利下げ時期に関する内容が出てこないか注目です。
2)経済指標
米GDP(速報値)
米国の経済がどこまで強いのか、GDPの結果に注目です。
今回は速報値なので市場予想と結果が乖離する可能性があります。
市場予想よりも低い結果となれば利下げ期待が高まるのではないかと思います。
失業保険申請件数
物価が落ち着いてきている米国で注目は雇用に移ってきています。
失業保険申請件数は毎週発表され雇用指標の先行指標として注目されています。
市場予想よりも悪化してきているようであれば、雇用統計の悪化に繋がり利下げ期待に繋がるのではないかと注目しています。
3)要人発言
今週はブラックアウト期間で要人発言はほとんどないと思います。
金融政策発表後の発言に注目しておきたいと思います。
今週の発言で最も注目しておきたいのは日銀・政府の発言で、為替介入に関する発言です。
先週、148円台後半に近づくと鈴木財務相からけん制発言が出てきています。
このまま円安が進むようであれば口先介入が出てくるのではないかと注目しています。
レベル感と一緒に注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
1月25日(木曜日)
18:00 NOK ノルウェー政策金利発表
20:00 TRY トルコ金融政策決定会合
22:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文
22:30 USD 米GDP(速報値)、耐久財受注、失業保険申請件数
22:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見
1月26日(金曜日)
00:00 USD 米新築住宅販売戸数
00:15 EUR ラガルドECB総裁発言
03:00 USD 米7年債入札
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月19日分)