GWを前に円中心のマーケットは継続か!? 「4月25日週の注目点とイベントスケジュール」

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2022年4月24日

GWを前に円中心のマーケットは継続か!? 「4月25日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週も円が中心のマーケットでした。

円安が進み、ドル円は一時129.40円まで上昇、約20年ぶりの水準まで円安が進んでいます。

日米財務相会談では協調介入が議論されたかどうかで報道がわかれ、議論されたとの報道で円買いが進み、否定報道で円が売り戻されるなど荒い値動きとなっています。

 

また、ユーロはデギントスECB副総裁が7月利上げについて発言したことで一時ユーロが急騰しました。

その後ジリジリと戻しましたが、ECBの利上げ観測が急速に進む展開となっています。

ラガルドECB総裁は勝手な個人的見解を発言しないように釘を刺すような発言も出てきており、ECBに注目が集まっています。

 

今週も円を中心としたマーケットには変わりないと思いますが、その他にも重要指標や月末要因など動く要因が多数あるので、ボラティリティの高い1週間になるのではないかと思っています。

目次

◎今週の注目点

 

1)円安

 

現在のマーケットの中心は円安で、円絡みはボラティリティが高くなっています。

今週も円中心のマーケットになるのではないかと考えて、以下の点に注目しています。

 

日銀金融政策決定会合

注目度:やや高い

織り込み度:現状維持を織り込み済み

バイアス:円安バイアス

ポイント:円安について対応策が出てくるか

 

先週の黒田日銀総裁の発言や連続指値オペを見る限り、現在の緩和政策を維持すると思います。

声明文や記者会見で円安について触れられると思いますが、今まで通りの発言で経済全体を見ると円安は日本にプラスといった内容になるのではないかと思います。

このような内容であればマーケットの反応は限定的だと予想しています。

ただ、円安を是正するために緩和姿勢を後退させるような実効性のある内容が出てくると円高が進む可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

指値オペ

先週は連続指値オペを実施していますが、日本の10年債利回りはYCC(イールドカーブ・コントロール)のターゲット上限に張り付いています。

通告されている指値オペの期限は26日までです。

27日以降の金利と、指値オペを継続するのかに注目です。

指値オペを継続するとなれば円安が進むのかにも注目です。

 

 

協調介入

先週は日米財務相会談が開催され、協調介入に注目が集まりました。

日本の政府関係者が取材に対して「日米財務相会談で協調介入も議論した」とTBSが報道したことで円買いが進みました。

対してロイターは匿名を条件に財務省幹部の話として、為替介入の協議について一部報道は「事実ではない」と否定的な見解を示しました。

今週も協調介入に関するヘッドラインで動くのではないかと注目しています。

 

 

 

2)経済指標

 

豪四半期CPI(消費者物価指数)

RBA理事会はインフレや賃金の進展次第で利上げのタイミングが早まる可能性に言及しています。

今週は四半期CPI(消費者物価指数)が発表されインフレの状況が発表されます。

CPI(消費者物価指数)の結果が予想を上回るようであれば利上げ期待が高まり、豪ドル買いが進む可能性が高いと注目してます。

 

 

欧州GDP・HICP(消費者物価指数)

先週デギントスECB副総裁が7月利上げに関して発言したことでユーロが急騰する場面がありました。

主要中銀で引き締めが進む中でECBも利上げ観測が高まってきています。

今週は欧州の各国でGDPの速報値やHICP(消費者物価指数)の速報値が発表されます。

予想以上の数字が出てきた場合は利上げ期待が高まり、ユーロ買いが進むのではないかと注目しています。

 

 

米GDP(速報値)

今回のGDPは1~3月期の速報値です。

なので利上げはほとんど影響していませんが、ウクライナ情勢などはやや影響が出てくると思います。

すでに0.5%利上げが織り込まれていることから、よっぽど大きな乖離がないと影響は限定的と思いますが、速報値なので予想と結果が大きく乖離する可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

PCEデフレーター

先日発表されたCPI(消費者物価指数)では前回発表値を下回ったことで、米国のインフレはピークアウトに差し掛かっているのではないかとの見方があります。

FRBが注目している指標はCPI(消費者物価指数)よりもPCEデフレーターなので、もしPCEデフレーターが前回発表値を上回る結果となればインフレはまだまだ進んでいるとの見方となり、利上げ加速に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

カナダGDP

カナダは先日の金融政策発表で0.5%利上げを発表し、引き締め姿勢を示しています。

今週発表されるGDPが強い結果となれば、追加利上げの可能性高まり、カナダドルの上昇に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

 

3)リスク要因

 

ウクライナ情勢

ロシアへの制裁が強化されたことで資源や穀物など物価が上昇しています。

制裁は共同で行っているものから、国ごとで行っているものもあります。

米国はじめ欧州の国が独自にロシアへの制裁を科しても物価に影響が出る可能性があります。

また、反対にロシアが報復に出たことで影響が出る可能性があります。

株価や物価の指数には注意しておきたいと思います。

 

また、ロシアは5月9日を一つの区切りとして見ているようで、それまでに成果が出ないようであれば生物兵器・化学兵器・核兵器を使う可能性もあるので注意しておきたいと思います。

生物兵器・化学兵器・核兵器を使用した場合は、欧米諸国の対応・制裁も変わってくるのでリスクオフが進む可能性があります。

ヘッドラインには注意しておきたいと思います。

 

 

月末・GW前要因

今週末は月末ということでポジション調整などが出てくる可能性があります。

また、日本はGWに入ることから、週末は東京市場が薄商いになります。

このような時にフラッシュクラッシュなどが起きやすいので、リスク管理・ポジション調整はしておきたいと思います。

 

 

フランス大統領選挙

週明け月曜日、早朝にフランス大統領選挙の決選投票の開票が始まります。

投票終了すると出口調査が発表されるので、マクロン大統領が優勢かどうかに注目です。

事前の予想ではマクロン大統領が優勢ということなので問題ないと思いますが、もしルペン候補が勝利するような事があればユーロは大きく下落する可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

4月24日(日曜日)

 

フランス大統領選挙(決選投票)

 

 

4月25日(月曜日)

 

オーストラリア・ニュージーランド休場

 

17:00 EUR ドイツIFO景況指数

 

 

4月26日(火曜日)

 

00:00 CAD マックレムBOC総裁発言

21:15 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

21:30 USD 米耐久財受注

21:55 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

23:00 USD 米消費者信頼感指数

 

 

4月27日(水曜日)

 

02:00 USD 米2年債入札

10:30 AUD 豪四半期CPI(消費者物価指数)

15:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数

23:00 USD 米中古住宅販売保留

23:30 USD 原油在庫量

 

 

4月28日(木曜日)

 

日独首脳会談(ショルツ独首相来日)

 

02:00 USD 米5年債入札

07:45 NZD NZ貿易収支

10:30 AUD 豪小売売上高

12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合

15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見

21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)

21:30 USD 米GDP(速報値)・失業保険申請件数

 

 

4月29日(金曜日)

 

東京市場休場(昭和の日)

 

02:00 USD 米7年債入札

10:45 CNY 財新製造業PMI

14:30 EUR フランスGDP(速報値)

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)

17:00 EUR ドイツGDP(速報値)

18:00 EUR ユーロ圏GDP(速報値)

21:30 USD PCEデフレーター

21:30 CAD カナダGDP

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数

 

 

4月30日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI

10:45 CNY 財新サービス業PMI

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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