2022年9月30日
PCEデフレーターはじめ重要指標多数の1日! 「9月30日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は大きく下落していたユーロやポンドに月末のリバランスでユーロやポンドの買いフローが観測されたとのこと。
ユーロドルやポンドドルは大きく上昇しています。
本日は月末、五十日なので、実需フローが出てくる可能性があります。
ポンドやユーロは荒い値動きが続いています。
本日は指標も多数予定されているので大きく動くのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
PCEデフレーター
FRBがCPI(消費者物価指数)よりも重要視している物価指標です。
先日発表されたCPI(消費者物価指数)は予想を上回り、物価高は高値推移している結果となりました。
本日発表のPCEデフレーターまで予想を上回る結果となれば利上げ幅の拡大に繋がり、ドル買いが進むのではないかと注目しています。
ミシガン大学消費者信頼感指数
消費者の景況感も重要ですが、今注目されているのは期待インフレ率です。
今後のインフレ率が低下しないと、FRBの引き締めが加速する可能性が出てきます。
引き締め加速となればドル買いに繋がるので期待インフレ率がどうなるか注目です。
欧州HICP(消費者物価指数)(速報値)
本日はフランスやユーロ圏でHICP(消費者物価指数)の速報値が発表されるので、欧州でどこまで物価高が進んでいるのか注目です。
ユーロはECBの利上げに反応するよりも物価高による景気後退などに反応しているようなので、予想以上の物価高が確認されるとユーロが売られる可能性があります。
HICP(消費者物価指数)の結果とユーロの動きに注目です。
中国製造業・非製造業PMI・財新製造業PMI
中国はコロナ対策などで景況感は悪化、景気後退が懸念されています。
今週発表の製造業・非製造業PMIや財新製造業PMIが予想を下回る結果となれば、世界的な景気後退の懸念が高まり、株価の下落やリスクオフが進む可能性があるのではないかと注目しています。
特に結果が悪かった場合はオセアニアなど資源国通貨に注目しておきたいと思います。
外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
先週、日本政府は日銀を通して円買い為替介入を実施しました。
介入規模は3兆円ではないかと言われています。
本日の介入実績の公表で介入の規模が確認できると注目しています。
介入実績の発表でマーケットに反応があるかはわかりませんが、確認しておきたいと思います。
2)ロシア・ウクライナ情勢
今朝、プーチン大統領はウクライナのヘルソン州とザポリージャ州を独立領とする法令に署名し、ロシアへの正式編入に向けて動いています。
残りドネツク州、ルハンスク州もロシアへの正式編入に向けて動いており、本日署名するのでは似かと言われています。
これにより、この4州をロシア領として、4州に対する攻撃はロシアに対する攻撃とみなして反撃する。
反撃は核の使用も辞さないと発言しています。
4州に対するロシアの行動に西欧諸国は反対しており、報復・制裁に動く可能性も高くリスクオフに傾く可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
9月30日(金曜日)
10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI
10:45 CNY 財新製造業PMI
15:00 GBP 英GDP
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
16:55 EUR ドイツ雇用統計・失業率
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
20:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言
21:30 USD 米PCEデフレーター
22:00 USD ブレイナードFRB副議長発言
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
10月1日(土曜日)
00:00 USD ボウマンFRB理事発言
00:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言
05:15 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
10月2日(日曜日)
豪州サマータイム移行