2023年10月13日
ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率に注目! 「10月13日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は今週最大の注目指標であった米国のCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、また先月分と比べても上昇傾向となりました。
原油高などの要因はありましたが米国のインフレは高止まりしています。
CPI(消費者物価指数)の結果を受けて年内12月の追加利上げ確率は30%程度となっています。
本日はミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率に注目しておきたいと思います。
特に1年先期待インフレ率に注目しておきたいと思います。
目次 [隠す]
◎本日の注目点
1)経済指標
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率
米国は強い経済を背景に利上げを進めてきました。
ソフトランディングの可能性から米国株は堅調に推移し、ドル人気に繋がっています。
消費者信頼感指数から今後の景況感に注目です。
また、同時に発表される期待インフレ率が下方修正されれば、インフレ低下予想から利上げ終了の可能性が出てきます。
1年先の期待インフレ率に注目です。
今回は速報値なので、市場予想と結果が乖離する確率が高いので注目しておきたいと思います。
2)要人発言
FRB
FRBは9月FOMCのドットチャートで年内あと1回の追加利上げが予想されています。
そのうえで、FOMC以降に要人発言で雇用・失業率に関する発言が多くなっています。
先週は多くの雇用指標が発表され、強弱入り混じる結果となっています。
今週発表されたPPI(生産者物価指数)やCPI(消費者物価指数)は市場予想を上振れています。
結果を受けて、FRB要人の発言に変化があるのか注目です。
ECB
欧州では景気悪化などから利上げ終了期待が高まっています。
ECB要人から利上げ終了に関する発言が出てこないか注目です。
先週発表されたIMM通貨先物ポジションでは、ユーロ買いポジションがたまっていますが減少傾向にあります。
利上げ終了が意識されればユーロ売りが進むのではないかと思っています。
英中銀
英中銀は先日の金融政策発表で、サプライズの据え置きを選択しました。
特に英中銀のメンバーの多くが据え置きを支持していたことから、利上げ終了が意識されています。
要人発言から利上げ終了が感じられると一気に利上げ終了観測が高まり、ポンド売りが加速するのではないかと注目しています。
3)円安・介入警戒
先週の米雇用指標JOLTS求人件数が強かったことで米金利は上昇し、ドル円は150円を超え一時150.
その直後、大きな円買いが実施され、市場では円買い介入が実施されたのではないかとの観測が出ています。
財務省幹部は為替介入の有無について「ノーコメント」と回
昨日公表された日銀の当座預金残高の予想から日本当局による介入ではなかったとBloombergが報じています。
ということは、150円に達したとしても前回同様に介入が実施されない場合もあります。
本当に実弾介入が実施されるのか、レートチェックと発言のレベル感に注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
10月13日(金曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議
15:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
15:45 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
17:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
22:00 EUR ラガルドECB総裁発言
22:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率
10月14日(土曜日)
ニュージーランド総選挙
01:30 GBP カンリフBOE副総裁発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント