2020年7月16日
ECB理事会、量的緩和に対する方向性に注目! 「7月16日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日、香港政府から「米大統領が署名した制裁法に断固として反対」「中国政府が講じる対抗措置と完全に協力」「米政府の措置は米中、香港の利益を損なう」と発言内容は中国(共産党)寄りの発言となっています。
このことから、香港の中国化はかなり進んでいるのではないかと思えます。
先週末に行われた、民主派による香港議会選挙の予備選挙に関わった運営の人が、運営から撤退する人が出てくるなど中国からの圧力がかかっているのではないかと思われる情報も見られます。
中国化が進むことで、香港の企業や人材流出が進まないか気になります。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会
本日のECB理事会、欧州中央銀行の金融政策発表は据え置きが予想されている。
ECBは通常の量的緩和(PSPP)と、コロナ対応のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の2種類あります。
注目されているのはコロナ対応のPEPPについてで、緊急対応の緩和政策をいつまで続けるのか!?
そろそろ終了を検討した方が良いのではないか!?
というようなタカ派の意見が出始めるのではないかと注目されています。
反対にコロナ対応のPEPPは、通常の量的緩和と違い欧州の財政ルールが緩いため使い勝手が良いことから、PEPPを使って量的緩和の拡大をした方が良いのではないかというようなハト派の意見も出てくる可能性もあります。
その他に、週末に協議されるコロナ復興基金の成立が難航していることから、コロナ復興基金の替わりに量的緩和の拡大を検討するのではないかという意見もあります。
量的緩和のに関する意見が分かれてきそうな気がするので、声明文や記者会見でユーロが動く可能性があるのではないかと注目しています。
2)香港・中国
香港・中国に対する制裁や、中国の反発する発言が多数出てきていますが、マーケットの反応は限定的です。
対中国の包囲網や、中国からの反発・報復制裁は進んでいることから、どこかのタイミングで大きなリスクオフ要因となりそうな気がしています。
特に、香港の優遇措置撤廃などが現実になってくると、香港・上海株価の下落に繋がるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
7月16日(木曜日)
10:30 AUD 豪雇用者数増減・失業率
11:00 CNY 中国GDP
15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
20:15 GBP ベイリーBOE総裁発言
20:45 EUR ECB理事会・政策金利・声明文発表
21:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
21:30 USD 米小売売上高・フィラデルフィア連銀製造業景況指数・新規失業保険申請件数
7月17日(金曜日)
00:10 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
01:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
02:30 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
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